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パーソナルツイートを深掘る会#1 「リズムは体の中で流れるもの」

私は普段の思考メモをNotionのデータベースを使って管理している。

というか、noteに投稿している記事も全てNotionに書き込んであるものからコピペして記事にしている。

そのデータベースには私の様々な文章が転がっているのだが、その中でも私が「パーソナルツイート」と読んでいる文章の話をしよう。


私のNotionページ

データベースにはある程度メモの内容を分類するためのタグが存在するのだが、その中でも「Tweets」というタグがある。

「Tweets」タグではツイート程度の短い文章が思いついたものの、何らかの理由でTwitterに投稿するのは憚られるようなものをまとめている。

そしてデータベース内で「Tweets」タグが付いたエントリーのみをフィルタして表示する、いわば擬似的な壁打ちアカウントが私のNotion内に存在し、

そこに表示される文章を私は「パーソナルツイート」と呼んでいるというわけだ。

性質上なかなか世に出すのは難しい内容のものも多いのだが、今回はそこに書いていた文章の中で、面白そうなものを選定して、改めて少し掘り下げてみよう、という試みに挑戦してみたい。


前置きが終わったところで、今回のパーソナルツイートはこれ。

ちゃんとリズムパート聞くためにノるのをやめて聞こうとしたら心臓をわざと止めてるような感覚がした、おもろい
リズムって身体の中で流れるものなんだね

私のNotionより引用

これは確か、『人マニア』を聞いてる時のツイートだ。

九月下旬頃に月ノ美兎さんのカバーをきっかけに『人マニア』という曲に出会ったのだが……あれは衝撃的だった。

オリジナル

月ノ美兎さんのカバー

私が普段聞いている音楽の9割はインスト曲、特にゲームのサントラなどで、ボーカル曲は殆ど聞かない。
ただ、数は少ない分刺さる時は深く刺さりやすいのか、夢中になって一曲ばかりをループしてしまうような曲は案外ボーカル曲も多いような気がする。

その中でも、『人マニア』は異常な刺さり方をした。

確か朝布団の中でYoutubeを眺めている時に初めてこの曲を聞いたのだが、もう開始十秒程度の時点で「あ、これは刺さる」という確信と共に鳥肌が立ったことを今でも鮮明に覚えている。

それからはこの曲を永遠にループし続け、出会った初日だけでおそらく200回以上は聞いたのではないだろうか。
そのくらいドハマりしていた。

実は、少し前にも月ノ美兎さんの『1000年生きてる』のカバーで似たようなハマり方をしていたりもする。

元々いよわさんの曲はかなり好きで『1000年生きてる』もそれなりに聞いている曲だったのだが、月ノ美兎さんのカバーがあまりにも私に刺さりすぎていて、気づいたらずっと聞いていた。
月ノ美兎さんの歌声と不安定な曲調の組み合わせは、私に対して何かしらの特攻があるらしい。

長々と語ってしまったが、そんな経緯から『人マニア』をひたすらに聞き倒していたわけだ。

そして聞く度に、指を鳴らしたり、体を揺らしたりしながらリズムを感じていた。

ただある時、折角こんなにハマっているなら耳コピでもしようかと思い立ち、改めて曲を注意深く聞いてみよう……となったものの、これが案外難しい。

真面目に聞こうと思っても勝手にノり始めてしまうのだ。

冗談みたいに聞こえるかもしれないが、本当に身体の反応を抑えられないのだ。
聞いた回数は当に100や200じゃ収まらないはずなのに、毎回ほぼ例外なく何かしら身体を動かしているというのは伊達じゃなかった。

それでも毎回身体を動かすのに夢中になっていては耳コピなどしていられないので、反応を抑え込もうと試みる。

そうすると、感じたことのないような不快感に襲われるではないか。

例えるなら、自らの力で無理矢理心臓の鼓動を抑え込んでいるような、不快感と息苦しさ。
実際息も止めていたのだろうと思う。

何はともあれ、ひたすらに不快だった。

今まで音楽を聞いていて、「意図的にノらないようにする」なんてことをしてこなったから気付く事がなかったが、こんなにも不快な気持ちになるとは思いもしなかった。

そんな不快感を抱えながらも、頭は既に理由を知りたがっていたようで、気付けば「リズムは血と同じく身体に流れているから、無理やり止めると苦しいのかも」なんて思考を巡らせていた。

そうして未知の不快感との出会いと、新しい発見に対するちょっとした驚きから生まれたのが件のツイート、というわけだ。


こうやって話してみると普段ツイートのような文章にどれだけのバックストーリーを圧縮しているのかが見て取れるな……

また違うパーソナルツイートの話をしてみても良いかもしれない。
他のパーソナルツイートにもこんなに話したいことがあるとはあまり思えないが、まぁそれはおいておこう。

今回はこの辺で。

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