進撃の巨人
完結まで長かった
8年ほど前に一緒に働いていた同僚がおすすめしていたアニメだ
カラオケで主題歌を歌っていたのを思い出す
この物語はいろんなことを考えさせられる壮絶な物語だ
後半 自分が強く気持ちに残った事を表現すれば
最近観たオッペンハイマーの映画を思いだした
広島と長崎に「原爆」が投下された後の大地の情景と
巨人たちが次地祇と人々をなぎ倒し 蟻んこのごとく踏みつぶし
建物を崩壊していった「地鳴らし」後の大地の情景が重なった
着眼点が変われば 彼らはヒーローになりそして悪魔になる
最初のシリーズではマーレのスパイ達が悪そのもので壁の中で右往左往する
エレンたちに憑依したように彼らが憎かった
最初から事細かに伏線が引かれていたことに驚きだ(最後まで見たから言えるのだが)
まさにマーレーのスパイの彼らは悪そのものだったが 回数を重ねるたびに
主人公たちの思いも伝わってきたのはもちろんのことであるが
敵である彼らの言いようのない 怒り 苦悩 悲しみも伝わってくる
誰もがそれぞれの視点で苦しんでいる
マーレー人よりもたらされたエルディア人同族同士の戦い
エルディア人たち 壁の中の「ユミルの民」と壁の外の「ユミルの民」
優劣をつける人間たちは今も実際に存在する
黒人差別 アジア人差別 差別は今でも健在だ
同族は同族同士でも優劣を付ける
わたしたちの世界は残酷だ
強いものが生き残る
現実世界もまさにその通りだ
メッセージ性の強いその物語に深く今の世界を見てしまった
自由の奴隷 自由には責任が伴うという事なのか
本当の意味での自由とは何か考えなくてはならないと強く感じた物語だった