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本になるまで#1|バンクーバーで暮らす人たちの生き方インタビューを出版したい夢は叶うのか?

バンクーバーの紅葉があまりに美しく、ついつい道のど真ん中でうっとりしてしまう……。カナダの秋にすっかり魅了されている生き方を伝えるライターの貝津美里(Misato Kaitsu)です。

これまでフリーランスのライター編集者として、世代・年齢・性別・障がいの有無・国籍を問わず、人の生き方を聴き、その人の名刺代わりとなる文章を紡いできました。人柄・感情・価値観・想いを丁寧に汲み取るインタビュー&執筆を得意とし、主なテーマは、生き方/働き方/地域/ジェンダー・フェミニズムです。兼ねてからの夢、「世界の女性の生き方を取材する」ためにワーキングホリデービザを利用して9月からバンクーバーに滞在中です。

そして現在、「バンクーバーで暮らす人たちの生き方インタビュー集」の取材・執筆を行っており、最終的に出版を目指しています。

これまでのお仕事内容はこちら。

バンクーバーで暮らす人たちの生き方を一冊の本にしたい

この度、「バンクーバーで暮らす人たちの生き方インタビュー集」を1冊の本にまとめる取り組みを始めました。

きっかけは、「カナダに来てから、『こんなかっこいい女性になりたい』って思える人にたくさん出会ったよ!」とシェアメイトの日本人女性の方が話してくれたことでした。

彼女のキラキラした目と嬉しそうな表情を見て、「これだ!」と胸がときめきました。生き方を伝えるライターとしての直感がビビッと反応しました。つても何もないけれどバンクーバーの街中を駆け巡って、"かっこいい日本人女性たち"に会いに行こう。そして生き方を聴いて書く日々を送ろうと決めたのでした。

人生にはいろんな選択肢があり、十人十色の生き方があります。仕事に没頭したり、家族との時間を大切にしたり、人生の伴侶を見つけたり、子どもが生まれたり、挫折をしたり、夢を叶えたり、友人の存在に救われたり、大切な人との出会いと別れがあったり、住む場所を変えたり、世界を旅したり。

そう考えたときバンクーバーで暮らす人たちは、どのような想いや背景から現在の生き方に辿り着いたのか。そしてどのようなことを大切に人生を切り拓いてきたのか。率直に聞いてみたいと思いました。そこにはきっと、人生の選択に悩んだときのヒントになる言葉や考え方がたくさん詰まっていると感じたからです。

そして彼女たちの生き方を、日本人女性や若い世代(10代〜30代)に届けることで「こんな考え方もあるんだ」「こんな生き方をしてもいいんだ!」と、“生き方の選択肢”が広がるきっかけになったならこんなに嬉しいことはありません。

この本を、日本人女性に届けたい

バンクーバーで暮らす女性の生き方を、誰に届けたいのか。まずすぐに思い浮かんだのは、日本人女性でした。人は性別に関係なくどんな生き方もできる、何にだってなれるはず。ですが世の中の固定観念や男女格差によって自分らしい選択を諦めざるを得ない女性たちが、今もたしかに存在します。日本のジェンダーギャップ指数(WEF が毎年公表している男女格差を示す指数)は、世界118位(2024年)でG7最下位。東アジア・太平洋地域においてもワースト2という悲しい現状があります。

男女格差の大きい日本社会にどっぷりと浸かっていると、自己肯定感が低下したり、古い慣習の中で自分の人生を諦めることに抵抗がなくなったり、理不尽に可能性の芽を摘まれていることに気づかなかったり、結婚や子育てがしにくいと感じるようになったり。

私自身も日々、日本で生活する中での違和感や、フェミニズムやジェンダーイシューを学ぶにつれ社会への憤りや怒りを覚えることも増えてきました。けれど、ひとたび海を渡り世界に飛び出してみると、日本の常識は世界の非常識だったのだと気づかされます。今カナダに来て、女性として、人として、とても生きやすくなりました。

“世の中、そんなもん。日本と海外は違う。声をあげても変わらない”。そうした意見もあるかもしれません。ですが今は変わらなくても、いつか変わるかもしれない。次の世代の女の子たち、全ての世代の女性たちが少しでも生きやすくなるよう、言葉のちからで1mmでも世の中を前に進めたい想いでいます。

この本を、若い世代に届けたい

それから若い世代、特に就職活動を控える大学生やライフイベントが多い20~30代に、この本を届けたいと思っています。

「人生の正解は一つではない、もっといろんな生き方があるし、世界は広い。自分の目で見て感じて、自分の意思で生き方を選んでいい」

そんな想いを込めて。というのも、私自身、新卒の会社を適応障害で半年で退職した経験があり、大きな挫折感を味わいました。「もう日本では働けないんじゃないか」「みんなと同じように普通になりたい」そうした思いから自己肯定感が低下したり、自信を失ったり、生きづらさを抱えるようになっていきました。

幸い、そこから生き方を伝えるライターとして、面白い生き方をされている大人に出会い、生き方を聴いて記事を書くうちに「普通なんてない、どんな生き方をしてもいいんだ」と思えるようになっていきました。「たとえ周りと同じでなかったとしても、自分が納得して笑って生きられるオリジナルな選択をしよう」と。

今も当時の私と同じように生きづらさを抱えている若い世代の人はたくさんいるように思います。特にSNSの普及により、他人のキラキラした一部分だけを切り取って目にする機会が増えたこともあり、他人と比べて自分を推し図ったり、自己嫌悪に陥ることもあるはず。

悩んだり、迷ったり、逃げたり、立ち止まることは決してダメなことじゃない。だからこそ人生の岐路に立ったとき「普通はこうだよね」「〜すべき」「〜しなければならない」という固定観念に縛られず、「やってみたい」「楽しそう」という自分の心の声を聴いて生きるヒントを届けられたらと思っています。

あらゆる人生の選択の場面で、何度でも読み返したくなる本を作りたい

読んだ人が、海外という新しい視点から生き方を見つめ直したり、これまで考えたこともなかった選択肢を発見したり。またはロールモデルが見つかったり、今の自分のままでいいのだと安心できたり、こんな生き方があってもいいんだと勇気づけられたり、悩んでいるのは自分だけじゃないんだと心が楽になったり。

進学・就職・移住・結婚・子育て、あらゆる人生の選択の場面において何度でも読み返したくなるような、「今の自分のまま、どんなところへも行ける。何にだってなれる。どんな生き方だってできる」そう思えるような本をつくりたいと思っています。

出版は叶うの…?「本になるまで」を実況中継します

ここまで「出版したい!」「こんな本を作りたい!」と語ってきましたが、本当に実現するかはまだわかりません。これまでWebを中心にお仕事をさせてもらっていたこともあり、出版に挑戦するのは今回が初めて。すでに取材・執筆は進めていますが、どんなふうに形にしたらいいのか、どうしたら出版ができるのか、完全に模索しながらの日々です。

さらに海外で一人暮らしをしながら、毎日いろんなハプニングが起きたり、普段は感じないような気づきや驚きに巡り会ったり、自分自身もどんどん変化してく。そんな中で、本当に無事にインタビュー集を完成させ、自分の本が本屋さんに並ぶ光景を見られるのか…?

そこでこの連載「本になるまで」では、"バンクーバーで出版という夢を追う過程"を実況中継していきたいと思います。日記のようにつらつらと綴る日もあれば、熱く何かを語ったり、時に落ち込み喜ぶ日もあるでしょう。

完成していない、完璧じゃない物語です。どのようなエンディングを迎えるのか自分でもわかりません。本当に出版を実現するのか、実現はしなかったけど自分なりに納得するゴールに辿り着けるのか、それとも後悔が残るのか。この先何が起こるかどんな感情になるのかわからないからこそ、人生の転換にもなるであろうバンクーバー生活で心が揺れた一瞬一瞬をしっかり書き残しておきたい。そう思っています。

こんなことで困っています

なので、このnoteでは「こんなことで困っています」も素直に出していこうと思っています。今現在、突破すべき大きな壁は「出版者さん、編集者さんとの出会い・つながり」です。これから自分で調べて企画書を送っていくつもりですが、もしここまで読んでくださった方の中で「ここの出版社がおすすめだよ」「こんな編集者さんがいるよ」という情報をお持ちの方がいたら、ぜひ教えていただけたら嬉しいです。

また、バンクーバーにお住まいの日本人女性の方で「この人取材してみたら面白そうだよ!」もしくは「わたし取材されたいよ!」という方がいらっしゃればぜひご連絡いただけたらと思います。

💌連絡先:misaxx2223310@gmail.com

最後に、絶対に実現させるまで諦めない

まっさらな状態から始まったバンクーバーでの暮らしと、夢を追いかける日々。まずは生活に慣れることで精一杯ではあるものの、必ず今ここに書き記した夢は必ず実現させると信じています。正確には、実現させるまで諦めない。私にとって夢は、人生の喜びそのものだから。最高に「生きてる!」って感じがするから。ルフィやナルトが自分の夢を信じて疑わなかったように、私も自分の夢を一点の曇りなく信じています。

バンクーバーで七転び八起きする様子を、海の向こうから見守っていただけたら嬉しいです!

▼今後、マガジンにまとめていくので気になる方はぜひフォローください。

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