まるで、生きる場所を探すように世界を覗く旅だった【旅ときどき仕事に参加して】
「え?旅ときどき仕事は入らないの?」
向かいに座るきみから投げかけられた言葉に、「あ・・は、入る!」半ば言わされたかのように声を出した後には、その場ですぐに申し込んだ、"旅ときどき仕事"2期生への申し込み。
半ば言わされたのは、誰でも無い、「やってみたいなら、やればいい!」と威勢の良い自分から、「やってみたいけど、どうしよう」と足踏みしているもうひとりの自分へのぼんっ!と背中を押す一言だった。
誘ってくれたのは、同い年のフリーライターの子で、そういえば今日が初めましてなことを忘れてあれこれケラケラと2人笑いながらどんどん距離が縮まるのが嬉しかったっけ。背中を押してくれて、本当にありがとう。
このコミュニティの代表は、わたしが恋い焦がれるようにモロッコへ行ったり文章を書き始めるきっかけをくれた人。そういえば、初めてお会いしたときは憧れで大好きで、それから感謝の気持ちをぱんぱんに詰めたラブレターを恐縮ながらに手渡したんだっけ。
あのとき瞳に触れた世界一周の写真展は、心の奥底、ずっと温かくあり続けてくれている。
***
大好きで、憧れの人たちに近づけるなら。
自分の生きる場所を見つけられるきっかけになるなら。
自分で自分の夢を叶える切符を掴みたいから。
SNSでコミュニティの様子が流れてくるおこぼれをもらいながら、遠くから眺めているのもいいけれど、
やっぱりわたしは、自分の足で、自分の瞳で、自分のこころで、見て触れて感じて鼓動にして生きたかった。
「旅をしながら働く」ことを実現させている人や一緒に実現させようと手を取り前に進もうとする人たちとの出会いは、
まるで、自分の生きる場所を探すように世界を覗く旅だった。
本当に、本当に、手のひらですくう水のような"できる範囲"で取り組んだ3ヶ月だったけれど、コンコンと叩いたドアの先に広がる世界は、わたしが思っているよりも温かく、そしてやさしい色が広がっていた。
そしてそれらはメルヘンなんかじゃなく、海を渡ったその先の生活と同じように、夢のような、でもしっかりと足音のするリアリティーな現実だった。
そっか。わたしが目指していることは、夢物語なんかじゃない。自分が諦めなければ必ずや叶う、"毎日の日常"なんだ。
そんな確かなスタートラインに立つ一歩を踏めたのは、皆さんが背中を押し、支えてくださったからだなと身に染みて思う。
1人ではできなくても、みんなとなら。
ここから始まるんだ。
"わたし色した"旅ときどき仕事。を実現させるまで、わたしはここでがんばりたい。
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