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子どもインタビュー①中学3年生

今回インタビューに答えてくれたのは、現在中学3年生の子どもさんです。中学1年生の時から、学校へは行っていません。

にしお:学校へ行かないと決めた理由、学校のしんどいところ、いやなところは?

まず集団に合わせて行動するっていうのが苦手だった。学校は決まった時間に登校して、授業を受けて、部活をして、となっている。自分は、放課後のイベントが面倒くさかった。(そういったことが)生理的に無理で、頭痛がしたりとか、吐き気がしたり、そういうレベルで無理だった。でも参加が強制されていた。選べたらよかったと思う。

にしお:集団生活以外の、教科学習についてはどう思いますか?

教科学習は、一般常識として必要だと思う。でもそれ以上にやらないといけないことがあると思う。社会に出て役に立つことをもっと学ぶべき。(学校の教科は)目の前に利益がなく、これって何の役に立つのかと思う。仕事へ行くとなったら生活もかかっているし、やる気にもなる。でも(学校の教科は)学ぶ意義を感じられなかった。

にしお:高校へ進学するこを決めてますが、中学での学びと何が違いますか?

中学とは違うことを学べる。授業を選んで受けられる。行きたい大学に行くために、学ばないといけない。自分で選択できる。

にしお:先生についてはどう思いますか?

変わった人が多いと思う。思想が強い人。(小学校時代の先生は)自分が思っているようにしない生徒に対して厳しい。フラットな視点で生徒のことを評価できる人がいない。人間だから多少仕方ないと思うが、教師っていう制度に問題がある。

にしお:もう少しくわしく聞かせてください。

小学校時代の話だが、行事にいくことが選択式であった。それに行かないって言った時に、なんで?って聞かれた。僕行かないって言ったんですけど、「こんな機会ないから」って言われて。「別にええけど、それ、みんなは行くで」って。同調圧力ではないけど、みんなはこうしてるからこうしよう、って担任はあった。ほかのみんなは、抗うことと従うことのメリットと労力を比較した時に、面倒くさいから従おうってなってたと思うが、僕の場合は嫌すぎたので(行かないって言った)。「声をあげられない」っていうのがある。

にしお:「先生が圧かけてくる」と言ってくれた中学生がいるのだけど、そういう感じ?

圧、そう。

にしお:まわりの子どもたちはどういうふうに思っていた?

まわりは「いいなお前」「よく拒否できるよな」って言っていた。割とだるいって思う人が多かったけど、言いたくても言えない。裏でぐちぐち言ってた。

にしお:ほかに息苦しいことありますか?

委員会決め。人気のない委員会はたいてい余って、なかなか決まらない。それで決まらなかったら、大体教師が待つ。誰かが出てこないと、その場が終わらないようになっている。システムがおかしいと思っている部分がある。どうにかして前向きな方向ですすめようってなったらいいのだけど。全員にやらせるというふうになっていること、生徒に業務をおしつけるのがおかしい。やりたいと思う人がいて、立候補があったらいいけど。

にしお:学校のメリットはなんですか?

「やらされる」こと。勉強ができる。目先のメリットがない勉強、やらないといけないとなっているから、それなりにやる。そこはいい、マシ。

にしお:もしあなたが学校の中の人だったら、どういうふうに改革をしていきますか。

授業を増やす。選べる授業、科目を増やす。学びたいことを選べる。ITや技術系の分野の科目を増やす。英語以外の外国語、中国語の授業があるといい。逆に国語を削ったらいいと思う。社会、特に公民の分野をもっと早くからして、社会について学ばせる。選挙や国政の話はリアルでタブー視されているが、そういう雰囲気を次世代からなくしていく。投票率低いが、意識改革ではなく、教育から変えていく必要がある。

にしお:教科以外のことでは?

教育プログラム以外のところでは、生徒ひとりひとりの意見をちゃんと聞くこと。何でも面倒くさいって思ってたら何の役にもたたないので、選択の自由を保つ。公立の学校の自由度をもうちょっと大切に。

にしお:なぜそのように変わっていかないと思いますか?

かえても今の大人にメリットがない。お金や人材をさいても、自分たちにメリットがない。子どもたちに投票権がないし、子育て世代も減っている。ほんとに善意、改革したい、という志をもたないと(変わっていかない)。

にしお:問題校則についてはどう思いますか?

(生徒が自分たちで変えていこうというのは)割といいと思う。でも吟味するには、第三者が必要。子どもたちがおかしいと中から声をあげて、そこだけでたたかうのは不毛だし公正にはならない。(にしお:第三者というのは?)国。(にしお:当事者だけではなく設置者が?)そう。立ち上がるってことはいいと思うが、国がちゃんと整理をしていくべきだと思う。

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Nishio Misato
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