（113）猫がいますよ。

降り続く雨の中でも御構いなしにジンジャーの花が咲いている。雨の日には開かない花もあるのにジンジャーは咲くと決めたら何があっても咲く花。ジンジャーといっても食べられない花ショウガだけども、濃厚な甘い香りの中にスパイシーなピリッとした芳香がある。シアバターに香りを移すとスパイシーさが強くなり肌につけると僅かに刺激があるので肌の弱い人には向かなそうだけども、乾燥には効くようだ。血行が良くなるのかもと思う。

不思議に思って色々試してみたのだけど、この花はガラスの器に入れてラップした状態が一番長持ちする。ラップの中では数日保つのに水に挿すとすぐダメになってしまう。お皿の上だと水より若干よい程度なので、ラップで空気を遮断するといいらしい。酸化しないってことだろうか。ラップするのは密閉して香りを移すためなのだが花も長持ちしてちょっとおトクかな。でもラップじゃなくてガラスの蓋ならもっと素敵になるのにと思う。

最近出かける準備を始めると決まってモモがやって来る。それもハイテンションでミァ～！と鳴いてフンガフンガ鼻息も荒くしてさも重大な用事があるように足音をたててやって来る。その辺りでカリカリ爪を研いで、嬉しそうにすり寄ってスカートの下を尻尾を立てて潜りスカートの端に尻尾を引っ掛けながらすり抜けて、全身でここにかわいい猫がいますよ！とアピールしてくる。おかしいやらかわいいやら、つい相手をしたくなるのを抑えて、モモちゃん、今日お仕事だから！と答えて仕度をしているが、でも猫たちと過ごすことの方がホントは重要かもねえと思ったりする。