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【コージーホーム】珈琲がつなぐ"お家時間"と、「私」と「家族」

Sさんのお家は中軽井沢近く、ほどよく緑の残った住宅地の中にある。鳥のさえずりが響く、ひだまりのような土地。取材に伺った日はちょうどきらきらとした秋晴れで、さわやかな風に心も躍った。

お家の外観はスパイシーなブラックの吹き付けと、木製の軒の相性が印象的で、自由な佇まいだ。

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コーヒーの香りが出迎えてくれた

ご夫婦で出迎えてくださったSさん達に続いてお家に入ると、玄関であるはずのそこには、通常のお家に「あるはずのない」空間が広がっていた。

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そう、コーヒースタンドがそこにはあった!わざわざ足を運んで、美味しいコーヒーを頂きたいときに向かうであろう、お店の雰囲気だ。

照明の下でぴかぴかと光る機械たちや、光差し込むカウンターの居心地の良さそうな空間を、煎られたばかりの珈琲豆の香ばしい香りが穏やかに包んでいる。ご夫婦は、こちらの驚き様に嬉しそうな笑顔を見せてくださっていた。

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「もともと前職が、珈琲の"カップテイスター"でした。コーヒーの品質をみたり、商品開発をしたりということをしていました。」

そう話してくださったご主人は今、クラフトビールの製造業にお勤め。奥さまは、雑貨屋さんのスタッフをされていて、お二人とも珈琲が大好きなのだそう。

「主人の珈琲の探求に付き合い、いろんな喫茶店を巡るうちに、私も珈琲が大好きになったんです。美味しい珈琲って、ほんとうに衝撃を感じるくらい、美味しいんです!」と奥さま。

衝撃的に美味しい珈琲、想像しただけでドキドキする。

家をつくると決めた時点で、珈琲専用スペースを作ることを想定していました。置きたい機械もリストアップして…。カウンターも、豆の焙煎機を置くことを想定して幅を決定しました。」

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珈琲はライフワークでもあり、ツールでもある

大切に磨かれ、ご夫婦に愛されていることがわかるコーヒースペース。プライベート空間と分けた玄関に、本格的なコーヒースペースをお作りになられたのはなぜだろう。

「もちろん、コーヒーは生活の楽しみや趣味でもあるのですが、友達が遊びに来たときなど、ここで珈琲を振る舞いたくて。純粋に珈琲の味と香りを楽しみ、談笑してもらうための場所にしたかった。」

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なるほど、確かにプライベート空間との境をきっぱり分けていることによって、カフェスペースの世界観が守られている。

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「僕にとって珈琲は趣味であり、ライフワークであり、”ツール”でもあると考えます。人とのコミュニケーションのきっかけ、癒しのひと時、自己実現の瞬間でもあるかもしれません。コーヒーを挟んで、あんなことをやこんなことを対話する時間は大切だと思いますし、コーヒーを淹れるときに、あらためて妻や家族への感謝の気持ちを想います。

一杯の珈琲が、さまざまなことを感じるためのツールとなり、お家時間をつなぐ。お家づくりの際に、じぶんにとって欠かせない「時間の過ごし方」を思い起こしてみるというのは、新しい視点だ。

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コーヒースペースで暮らす犬さんたち。子供達が犬たちと戯れている姿は思わず目を細めてしまうそう。いい香りのお家だね。


ひとりひとりが「好き」を大切にする休日


コーヒースペースを堪能させて頂いたあと、扉を隔てたプライベート空間にお邪魔した。

こちらの内装もまた、喫茶店のように静かな時間の流れを感じさせる。梁や木目の出る部分はブラウンに統一し、ポイントカラーとしてオリーブ色が効いている。

「内装に関してはかなり研究しました。コージーの見学会にも毎週行っていましたね(笑)。じぶん達の"落ち着く"バランスを吟味するのがおすすめです。」

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珈琲への思いから溢れる「お家時間」の達人の雰囲気。コロナ禍を経たことでより一層「お家時間」の需要が高まる中、ご家族はどのように過ごされていましたか?

僕はもちろん、珈琲ですね。生豆を買い付けて、自分で焼いて、味の作り方が一人よがりにならないように、たまにお店にも出かけて。妻は絵が趣味なので、じっくりひとりでカウンターやデスクに向かっていましたよ。」

奥様の絵を拝見させていただきたかったものの、照れていらっしゃったので断念。奥様の普段の「じぶんスペース」は、キッチン横のカウンター。家事にも戻りやすい"ママデスク"のアイデア。

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「そうですね、私は絵を描きます。それから夫婦揃って漫画が大好きなので、漫画をズラリと収納する本棚を作りました。本棚の下には、窓に向き合うようにライブラリーデスクも設置したので、緑を見ながら趣味を楽しむ時間は至福のひとときです。」

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ココカーサで家中暖かいので、階段上へのライブラリースペース設置も思いのまま。

「それから我が家の兄弟は、とっても仲良しなんですよ。ふたりは最近ビーズにハマっていて、このカウンターで黙々とアイロンビーズで作品を作っています。」

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ご家族ひとりひとりが「好き」を堪能しながら過ごす休日。家事楽動線や、生活の効率化の工夫も確かに大切だけれど、家づくりの目的はそこで過ごす「時間」なのだと、改めて気付かされる。

お家づくりは空間づくり


玄関のカウンター、ライブラリースペース、ママデスク…デスクスペースやカウンターが多く配置されているSさんのお家。ひとりひとりの時間の過ごし方をイメージした「空間づくり」についてお聞きしたい。

「時間を共有しながら、それぞれのやりたいことができる、という思想です。もちろん、それぞれ集中を要する時もありますが、壁で仕切らず、雰囲気でゾーンが分けられるというのは、家族ならでは、かな、と思います。」

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カフェスペースとプライベートスペースを隔てる壁に設けたすりガラス。どちらの空間の温かさも伝わるしかけ。

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ライブラリースペース周りには窓を大きく配置して、窓の向こうの緑で目と心が休まるような工夫を。

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「おーい」と呼ぶと、子ども部屋からお返事が。カフェスペース以外は、空間がつながるようになっている。

家全体を活用して、さまざまな表情を持った空間づくりが叶ったのは、コージーの断熱工法と、デザイン面での提案力があってのことだったそう。

「断熱に関しては言わずもがな、いろんな見学会に行った中でもダントツに暖かく、夏も快適でした。デザインに関しては、こちらから逆にプランを持ち込んだりしたのですが(笑)私たちの雰囲気や思いを汲み取って、まさに!という提案をくださったのがすごく嬉しかった。」


これからのこと

家族の温かい距離感が、じんわりとにじむお家。「お家時間」を軸にして、来年やってみたいことなどはありますか?

「いよいよ、ウッドデッキを設置したいな、と思っています。リビングとの繋がりがあるような空間にしたいなぁ。あとはDIYかな。長男が手伝ってくれることを期待しています!(笑)」

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その日いただいた珈琲は、ここ最近で飲んだ珈琲の中でもだんとつにいい香りで、やわらかな気持ちになったのを覚えている。インドネシア/ジャワ島のSukajayaというコーヒーで、クリーンな甘味と仄かなエキゾチックなスパイシーさが特徴なのだとか。


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