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雨あがりの夕ぐれ時         ~2024・夏 その1~

 今年度はうちの課でも法律に基づいて、新しい体制の模索がある中で、その一端を担う。4月・5月は混乱状態、6月は迷走、7月は原因が明らかになるがどうもこうも行かず、8月は暑さにただ耐え忍び、9月はその延長の中にあって忙しさと困難さは増すばかり。ある意味別の熱さと共にすり抜ける。
 その一端の担うがゆえに、忙殺のなかを牛歩で進む。ひとつひとつ大切にしながら、熱さに大量の汗をかきながら。陽射しの暑さにも溶けることなく。

 その一端が故に連休をとれず。休もうと思う日には研修が入り、その日が近づくと訪問があったと8月、なんともそのサイクルはわたしの生活に早寝早起きの健康的な生活習慣をもたらした。週に一回の自力整体の時間をとることも難しく、しかし暑さ故に何とか持ちこたえた我が身。要がんばってる。大切に過ごしている。

 そんな今年の夏は、この暑さゆえにこの暑さを受け入れるでもなく、向き合いながら過ごすことはからだを大切にすることにつながると信じて過ごした。この「休みが思うように取れない」が故にその「切れ切れにも何とか楽しもう!」という想いを抱きながら過ごした夏だった。その切れ切れの日々のこの夏の楽しみを少しづつ綴ろう。

 昨日、9月もお彼岸が過ぎて10月の足音が聞こえる頃、10月1日生まれの我がむすめの要望で落語を聞きに行く。むすめが気になる春風亭一之輔さんと桂宮治さんの紅梅停二人会を聴きに行く。オープニング・トークから乗っているお二人、軽く世相に触れたり、来年襲名する落語家さんをいじったり、何とも楽しそうなお二人。その後の落語はお二人とも大熱演で、忠臣蔵やら人情話やらで堪能しました。

 これもむすめが行きたいということで、たまたま見つけた公演で、たまたまむすめの誕生日プレゼントとして、観に行った紅梅亭。お囃子もかろやかに♪何ともグッドタイミング。

 実はむすめ。九月の10日ごろから休職している。心が折れてしまった。母としては上司への対応やらラインの連絡文章やらを一緒に考え、初めて行ってみる心療内科を探したり、そのような日々を過ごしていた最近。心療内科に勧められたジグソーパズルも同色のパズルの加減で進まなくなり、折角のナウシカのポスターバージョンが完成マジかで手が止まる今週。紅梅亭は何とも気分転換にもってこいのグッドタイミング。

 この夏は、この九月は盛りだくさん。やってくる時には一度にやってくる。放たれる時は一時に放たれる。それをこなせるかわたし。たぶん人生最後のふんばりどころ。我が身をいたわりながら、心とからだを整えながら、牛歩で参ります。

 本当に素晴らしい落語のひとときをむすめと鑑賞できたこと。笑えたこと。泣けたこと。
一之輔さん、宮治さん、かんしゃ。

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