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【福島一人旅】入水鍾乳洞で大冒険

非日常を気軽に、けどちょっと本格的に体験したい。
そんな人はここ!!『入水鍾乳洞』に絶対行くべきです!!

1.入水鍾乳洞とは

入水鍾乳洞公式HomePage (irimizu.com)

洞内に流れる水の中を歩いて進む、とんでもない鍾乳洞です。

日本六大鍾乳洞のひとつとして有名な『あぶくま洞』の近くにあるのですが、一度も聞いたことはありませんでした。
ここを訪れたことのある人はどのくらいいるんだろう?

洞窟界隈では有名なのか?
面白そうなのでとりあえず行ってみることに。

結果、、本っっ当に良かった。
見たことのない景色、はじめての体験。
めちゃくちゃ楽しい最高の場所でした。

ただ、たった一人で真っ暗な鍾乳洞に入るというのは中々のもんで
ちょっと怖かったんですよねぇ…
あの声は一体なんだったのか…
そんな好奇心と恐怖の入り混じった何とも言えない大冒険のレポです。


さて現地に着くと、
平日の昼過ぎということもあってか人が誰もいない!!
こんなに楽しそうな場所なのに。
でもまあ後から他の観光客が来るかもしれないし、ということで受付へ。

2.いざ、入洞

入洞料を払い、更衣室で着替え、ロッカーに荷物も預けます。

短パン、サンダル、ヘッドライトを着用。
事前にリサーチ済みだったため装備は完璧です。

準備ができたら、いざ入洞!

文部省指定天然記念物!!スゲー


急流瀑布とかいう文言がすでにキケンな香り


序盤は楽勝です

入水鍾乳洞は出入口が1か所で順路は一本道、到達距離ごとに3つのコースがあり、入って来た道を戻るようになっています。
距離と所要時間はそれぞれ
Aコース約300m、約30分
Bコース約600m、約60分
Cコース約900m、約120分
Cコースは要予約で、かなり本格的なようです。
残念ながら2023年現在は予約受付を中止している模様。

ちなみに私が初めてここを訪れたのは2019年。
アポ無しでしたのでBコースを目指しました。
行くならBコースはマストです。入洞料たったの千円だし。
Aコースで終わってしまってはここの魅力の半分も感じられないでしょう。

3.慈悲深いAコース


序盤のAコースは鉄板の道が設置されていて、濡れずに歩くことができます。
所々外の光が届き、命のキケンを感じることはありません。
見ごたえのある鍾乳石のスポットがあったりして普通に楽しい鍾乳洞といった趣。
そんなやさしいAコースはあっという間に終わってしまいます。
物々しい檻のような扉の向こうは照明も少なく、暗く狭い水の流れ続ける過酷な環境が待っているのです…


普通の鍾乳洞はここで終わり…

4.無慈悲なBコース

短パン、サンダルの装備が本領を発揮する時が来ました。
優しい足場はもうありません。

水の中に足を踏み入れます。
冷た!!!!!!!!!
でも気持ちい~~!!!!!!

暗く、狭い、ひんやりとした自分以外誰もいない洞窟、流れる水の中をバシャバシャ歩き前に進む。
気分はもう大冒険です。

暗い!狭い!

照明は所々にしかありません。
ヘッドライトの電池が切れたら真っ暗闇。

万一明かりを失っても来た道を手探りで戻れば簡単に脱出は可能。
でも真っ暗な中、変な横穴に迷い込んでしまったら…?
スマホを水没させてしまったら…?
最悪の想定が頭をよぎり、恐怖しながらも前に進むしかない。

冷たい水の中を歩き続けていると、だんだんと足の感覚を失ってきます。
時々岩の上に避難し、足を休めないと辛くなるほどです。

誰もいないたったひとりで、濡れた岩、水の流れる音、水の滴る音と自分の足音だけが聞こえる。異世界に迷い込んだかのような空間。

ふと冷静になるとメンタルを削られそうな環境であっても好奇心と楽しさが勝ります。

そんな時、ふと気づくと
背後から人の話声が聞こえるような気がしました。
後方から誰か来た?
一人じゃない!

冒険仲間の存在を確信し勇気が湧いてきたところで
手書きの味がある看板を発見。

「穴に入る」???


「穴に入る」

見間違いかと思いましたが、確かに書いてありました。
「穴に入る」と。
写真だと分かりづらいですが、この穴はほぼ垂直です。
そしてすごく狭い!!すごい!!わくわく

必死で穴を潜り抜けてさらに進みます。
穴は思いのほか狭く、通り抜けるのに手間取りました。

冒険仲間とおぼしき話し声は聞こえていますが追いつかれてはいないよう。

この穴以外にも一人すり抜けるのがやっとな難所が多々あり全く退屈することがありません。

ちなみに第一もありました。

しばらく進むと「穴」につづく次の名所、「胎内くぐり」です。


胎内くぐり内部

ネーミングが中々のホラーです。
ここは天井が異様に低いためほふく前進で通らなければならず
この時点で首から下がずぶ濡れになります。
いや、上から滴る水で頭も濡れているのでもはや全身ずぶ濡れです。

この辺りはライトも点いていて、自然の造形美をこれでもかと堪能できます。
幻想的でとても美しいです。

ずぶ濡れの満身創痍でやっっとBコース終点
かぼちゃ岩にたどり着きました!

自然がつくりだす芸術や~


いつか行きたいCコース

5.無事ゴールへ、しかし謎の声が

かぼちゃ岩のある地点は広い空間になっており、ギリギリ腰掛けられる岩もあったので私はしばらく休憩しながら洞内を眺めていました。

そういえばずっと水の音に交じって人の話し声のようなものが聞こえているけど、全く気配がしてきません。
そういえば話し声以外の音が一切聞こえない。水の中を歩く音もバシャバシャと聞こえるはずなのに…
人の話声じゃない…???

怖………

不思議です。
おそらく水の流れる音が反響して人がささやく声の様に聞こえていたのでしょう。
この特殊な地底空間だからこその体験だったと思います。
同じ経験した人いないかな?


ずっと自分以外に人がいると思っていたのがなんだか急に怖くなりました。
暗く湿った岩の陰から何かが出てくるんじゃないか?
奥深く続くCコースの真っ暗な空間を眺めていると自然と体が震えました。

いやいや、そんなことはありえない。
帰り道で本当に人に出くわすかもしれないし。

そんなこんなで順路を逆走して戻ります。
結局最後まで誰にも会うことなく…もちろんヒト以外にも…
無事に生きて出口にたどり着きました。

怖い話のようにもなってしまいましたが
ワクワク9:ホラー1の割合で圧倒的に楽しかった!!

Bコースでこんなに大冒険ならCコースは一体どんなことになるのか…
相当面白いに違いない。

気軽に冒険したいなら『入水鍾乳洞』
また必ず行きたい場所のひとつです。

とりとめのない話を万一最後までお読みいただいた方がいらっしゃったら心から感謝します!

#わたしの旅行記 #一人旅


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