私は性犯罪に遭いましたが、のうのうと暮らしています。【性被害に遭って#1】
のうのうと暮らすことで、自分を保っています、に近いかもしれません。
私は大学を卒業してすぐ、ヘアメイクの仕事に着いた。
幼い頃から自分の外見がコンプレックスで、中学生か小学生の頃からやんちゃな友達に教えてもらったアイプチを自分の身にもつけて、必死に可愛くなるために、その時の自分にできることを沢山研究していた。
そうこうするうちに友達に教えてよ、みたいなの言ってもらって、美容キャラになって、友達が喜んでくれるのも嬉しいし、何より自分みたいな悩みを抱えている人達が、簡単にコンプレックスを解消できるよ!コンプレックスをも味方にすればいいやん❤️みんなそれぞれ素敵だよ❤️みたいなことを伝えて行きたくて、大好きなメイクの道に進んだ。
おしゃれも大好きだったし、毎回素敵な発想が詰め込まれたラグジュアリーブランドのコレクションも大好きだった。ファッション雑誌の王VOGUEからコンサバ系まで、沢山の雑誌を読み漁って、幅広く目を養った。
ヘアメイクといっても様々なジャンルがあるが、最初は結構モードなのに関心があって、インスタでは簡単に真似できるモテ〜カジュアル系を発信してたけど、よりカッコイイを目指したいと、モード系を得意とするアーティストの弟子に体験弟子をさせてもらって、様々な現場を体験した。一番弟子になりたかったメイクカリスマアーティストに、したたかそうだからもう少し他で頑張ってと言われて、バカすぎてしたたかの意味わからなくて、元気よくハイ、、!って言ったのを覚えてる。今もどういう意味で言われたのかよくわかってない。
その後、スクールの時にお世話になっていたアーティストの方から仮弟子みたいにさせてもらって、雑誌とかの現場を多く体験させてもらった。なんか毎日クタクタだったけど楽しかった。そのアーティストさんは当時28歳とかだったから、今の自分より若かったと思うと、なんか信じられないな、と思う。色白で綺麗な眼差しの芯があるカッコイイ人だった。
今思うと、当時はYoutuberってのもなくってインスタもこんなに商業ツールになってなくて、ヘアもメイクも、ましてメンズメイクなんて今と全く環境が違くて、時代の変化を感じるなあと思う(余談)
その方にしばらくお世話になっていたのだが、この先がよく分からなくて不安で、髪をいじれるように手に職を付けようと思って、美容室に応募した。
それが悪夢の数年間の始まりだった。
私はいくつかの美容室に応募した。世田谷の駒沢公園?深沢?の方の小さな美容室に応募したら、美容師免許もない私をすんなりとってくれた(働きながら取る予定だった)。WORKに少し昔のだがVOGUEなどの事例も載っておりForbesなどの事例もあった。美容室で働きながらそのような現場も体験できたら、と思った。
美容室の場所をあまり覚えていないのは、必死に忘れようとがんばったせいだ。今これを書きながらようやく思い出したが、検索するのも怖い。嫌な全てがフラッシュバックする。正直この記事も書きたくない、でも書かなきゃいけない。
今もその美容室のスタッフが連れてきていたマンチカンや、私に加害してきたオーナーが大切にしていたチランジアを見ると、その全てがフラッシュバックして、それだけで気が滅入る。頑張って気が滅入るくらいにしておいているんだが。気を狂わそうと思えばいくらでもできる。
そこのオーナーはいつも威張っていた。
力のない人間ほどよく威張るとはよく言うが、その典型なくらい威張っていた。私によく分からないニックネームをつけて、きもいな、と思った。数年後、知人のパートナーが漫画家で、その子があなたのことが気に入ったからあなたをモデルに漫画に登場させてくれたよ!と言って見せてくれた時にその名前がその加害者がつけたニックネームで、正直笑えなかったけど平気なフリして喜んだ。
猫にも植物にも知人にも悪気はない。だから私は平気なフリしてのうのうと生きてる。
その後、私は数ヶ月勤めたその美容室を、恐怖のあまり往復1000円以上かけて行ってた交通費も1日8時間労働の給与も受け取らず飛ぶことになる。
今日はここまでしか書けなかった。
これからはもっと地獄も味わうし、もちろんセカンドレイプにも遭うよ。
だけど私は今日も美味しいご飯を食べてのうのうと生きてる。そうしないと生きられないから。