見出し画像

鍋炊きご飯

私は料理があまり得意ではない。

嫌いなわけではないけど、仕事と家事と育児と全部は無理!ってずっと思っていたし、時間に追われてゆっくり料理する余裕もなかった。(言い訳)

だから、調理器具に拘ったことなんてなかったし、興味もなかった。どの鍋で作っても一緒だと思っていた。

アウトレットで見かけるル・クルーゼの店舗。オシャレな雰囲気に誘われて入ってみると、お高い物ばかりで値段を見ただけで買う気がおきなかったことを思い出す。

今の職場で一緒に働いている仲間が、ランチタイムに、ル・クルーゼの良さを語っていた。

「絶対良いから!買ってみなよ!」

ル・クルーゼのセールスかと思うくらいのゴリ押し。

この鍋でご飯を炊くと本当に美味しいらしい。

私は、すぐ人の話に乗ってしまう。

普段、仕事で自分が営業をしているのに、

当店のオススメ!!

当店売り上げNo1 !!

なんて言葉にいつもコロっとやられる。

そして、半額セール!!

なんてのもすぐに飛びつく典型的なおばさん。

そして、ル・クルーゼのセールに、とうとう飛びついた。

安かったのだ。

でも、普通に考えると、いくらセール品とはいえ、あの値段は安くないはずなのに、安い!という感覚になっていた。

しかも欲しい色に sold out の表示が。

そうなると、欲しい病が発生する。

もう色違いでもいいよ。

結局、購入した。

炊飯器以外でご飯を炊くなんて、遠い昔にキャンプに行った時以来じゃないかな。

高級鍋で炊いたご飯。

美味しい。

本当に美味しかった。

息子もうまい!!と絶賛し、いつもに増してモリモリ食べている。

「おかわり!!」

いつも、まだ食べるのかよ!って思っていたのに、今はルンルンでおかわりを取りに行く自分がいる。

それ以来、鍋でご飯を炊くことにはまってしまった。

うちのガスコンロには、炊飯モードがあって、火力も自動で調整され、時間がくると自動でガスが消えてメロディーが流れ、10分の蒸らす時間もカウントダウンしてくれる。

買った時は、不要な機能がついてるなと思ったけど、役に立つ時がきた。

Rinnaiさんに「ありがとう」と伝えたい。

確かに鍋で炊いたご飯は美味しいけど、私が毎日鍋で炊くようになったのは、息子が美味しい!とモリモリ食べる姿が見たいからにきまっている。

何歳になっても息子がかわいいことに変わりない。

繋いだ手を振りはらわれたこと、舌打ちされたこと、反抗期がどうにもならず、うぜーんだよ!!と毎日言われて布団の中でシクシク泣いたこと。

誰でも経験するような出来事かもしれないけど、息子の笑顔を見れば小さな出来事になる。

息子の笑顔がいちばんだ。

ル・クルーゼマジックはいつまで有効かな。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?