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診断士試験の思い出|2次試験編
こんにちは。かきもとみさです。
今日は中小企業診断士試験の思い出について、一次試験編の続きです。
診断士試験の思い出 前編|2次試験編
2015年に一次試験合格後、その年に2次試験をサクっと受け、サクッと不合格となりました。
初年度の試験当日は別に緊張もせず「う~んよくわかんなけど、こういうもんなのかな~」みたいな感じ。
その後の1年間は2次試験の勉強のみ。
さすがに1年程勉強を積み重ねると、「去年の解答、カオスだったな・・・・」とやっと理解できるようになりました。
そして2016年10月23日、再度の2次試験へ出陣。
朝、国際展示場駅のドトールでざっと頭の整理。
周りを見渡すと、
① テニスを控えたさわやかな集団
② アニメイベントのために来たバッチとかたくさんくっつけたバッグを背負ってるカラフルな集団
③ そして闇を背負い、負のオーラを放ち、お互いに絡もうとしない人たち(※診断士受験生)
の3つに分かれていました・・・
そして武蔵野大学に到着し、試験開始。
■事例Ⅰ:人事・組織(印刷業者の事例)
大きく得点を狙うのは難しいものの、頻出論点に対する知識をうまく盛り込む必要がある問題。
最初の80分が終わり、「ん・・・・? やらなきゃいけないこと、全然できてなくないか??」とモヤっとする。
まだ3事例あるから、挽回しよう。
■事例Ⅱ:マーケティング(しょうゆメーカーの事例)
苦手、かつ最近荒れ気味マーケ。
だが今年は「え?T●Cの演習?」みたいなスタンダードな問題。
そういう問題のときこそ全員が得点しやすいために、1つのミスが大差を生み、壊滅を導くと悟っていたため、気合いが入る。
なんで「しょうゆ」がひらがななの!「こいくちしょうゆ」から「うすくちしょうゆ」までひらがな!!文字数かさむ!!
とか無駄なことを考えながら、あっという間に終了し、「あれ、、、『だれに・なにを・どうやって・効果』でちゃんと書けてないな・・・普段の演習の方がうまく書けてない?自分。」
モヤモヤっと午前中終了。
考えてはいけないものの、午前中を振り返って、
「え??え?? 午前中、全然得点になってなくないか?点になる要素、何か書いたっけ????」とまたもや自信ゼロに。
「もし事例Ⅰと事例Ⅱがギリギリ足切り(40点未満)じゃなかった場合、午後は何点とらなきゃいけないのか‥?」←またこれ。もうクセです。
「事例Ⅲも事例Ⅳも、80点以上とらないとだめだ!!!!!!」
と、デジャヴ。
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■事例Ⅲ:生産管理(カット野菜製造企業の事例)
試験開始直前に、無駄に電卓をたたきはじめる。
「事例Ⅰ 40点…… 事例Ⅱ40点…… 合格点は240点だから あと160点… やっぱり事例Ⅲで 最低でも80点だな。。。
でも事例Ⅲって点数がブレにくいから80点はキツイな… てかもうすでに事例Ⅳで100点とってもダメなのか…!!? (ブツブツ)」
事例Ⅲの最後の設問「新規事業をどれにすべきか」のアドバイス(2択)で決めきれず、
まさかの「なんとかして両方やる」を解答した人は私以外にいるだろうか・・・?
■事例Ⅳ:財務会計(レストラン経営企業の事例)
どんなに事例Ⅰ・Ⅱ・Ⅲが悪くても、もしくは逆にたとえ合格点レベルに達していたとしても、
すべては事例Ⅳにかかっている!
ということをこの1年間ずっと自分に言い聞かせてきました。
今回落ちたら、もう受験は辞めようと決めていたため、冷静でいなくてはならないと考えれば考える程緊張し、ぶっ倒れそうでした。
そんな最後の事例Ⅳは、受験生活の終止符にふさわしい時間でした。
まず試験開始10分前にトイレに行き、
鏡を見ながら「こんなに財務に時間を費やしてきたんだから、もう自分を信じて大丈夫だ」と目の前に映る自分に何度も心の中で語りかけ、
いざ!
…と思ったけど、全然落ち着かなくて、数分前にまたトイレ。
鏡を見ると、明らかにどんどん顔色が悪くなている。クマができ始めている。
「自分に勝つんだ!!」と言い聞かせ、いざ…!!!!
そして試験開始。
まずは経営分析。あまり深読みすると墓穴を掘ることにことになるため普通~の手順で解いて次へ。
次は、キャッシュフロー計算書作成(営業キャッシュフローまで)。
おお、サービス問題!
念のため、投資CF,財務CFを算出して検算しようかな…… と思い着手したけど、これがなかなか出ない!!!!
足は突っ込んでみたけどドツボにはまりそうになったので、足を引っこ抜いて検算ストップ…!
ということで次。
ざっと見てみると真ん中らへんにヤバそうなNPV算定問題がありそうだっため、絶対にとらなきゃいけなさそうなCVP問題から着手。
おそらくこの問題が勝敗を決める(正解しないと即死)問題だろうと推測し、このCVPを解いてるときが緊張のピークに到達。
設問②「自社のネット予約システム導入による損益分岐点売上高の変動額はいくらか」
設問③「自社の予約ネットシステム導入にともなう変動費率の変動による損益分岐点売上高の変動額はいくらか」
テンパっていると日本語を正しくとらえられないもので、最初は損益分岐点売上高を解答欄にしっかりと記入し、
「あぁ!ちがう!SBEP(損益分岐点売上高)じゃない!変動額だった!!!」と慌てて消し、計算し直し。
はードキドキドキドキ。
そして変動額を記入しなおし、再度見直したところ……
「ひぃぃー!固定費まちがってる!!!やりなおしぃぃっっ!!」ぐしゃぐしゃ。(←また消して書き直し)
そんな感じで解答用紙まで擦り切れそうになりながら、なんとかCVP終了。
ふぅーー、あとはNPV(現在価値)関連問題を残すのみだ。まだ時間はある。
最後のNPVはわりと冷静に取り組めたものの、1次のときと同様に、とにかくプレッシャーを感じすぎて疲労困憊。
ほんとにフラフラでした。有明キャンパスを最後の方に出て、トボトボと帰路に……。
飲みに行ったのですが、その日ほど「マズイ・・・・・・」と感じた白ワインは今後もないでしょう。
ホッとしながら酔いたいと思っていたのに、、、全然おいしくないし、全く酔えない。
そんな感じで、壮絶な一日を終えたのでした……。
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番外編【合格発表日】
そんなこんなで、自分へのご褒美にクロアチア旅行へ行ったり飲んだり遊びまくりながら診断士試験のことを忘れかけつつ、筆記試験合格発表の日を迎えました。
当日は仕事がおわってから発表を見ようと思ってたのですが、朝から気になって気になって、午前中の仕事に全く集中できず。
午後はお客さん先でのアポがあったのですが、準備が進まず、えぇーいもうみちゃえーー!とスマホでチラ見。
とりあえず先に合格者の人数統計資料でもみようと思って開いたら、驚愕。
すすす、少ない!!!!!!
今年は1次試験が難関だったから2次試験合格者の枠は当然増えるだろうと勝手に安易な予想をしていたため、これには超ビビった!
もともとわりと運が強い私は、「実力はないけどたまたま合格枠が多かった年に受かったくらいの感じで合格するのではないか」と勝手な自分へのイメージを持っていたので、
合格者人数の少なさに「これじゃ私受からないじゃん!!!」とまたビビる。
忘れもしない都営三田線で芝公園駅を目指している途中。
iPhoneで受験番号一覧のページを開き、自分の受験票を電車の中で取り出し、必死に画面を拡大しながら、自分の受験番号らしきものを探し、発見。。。。!!
その場で(電車の中で)叫ぶことも泣くことも笑うこともでできず、安堵し力が抜けていったのでした・・・。
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総括。
二次試験は、試験直後に「手応えあった」「受かる自信ある」とか発言してる人よりも「絶対落ちたと思う」とか「ダメだった」とか言ってる人の方が合格している、という話を勉強を始めた当初から聞いたことがあったのですが、この意味がよく分かりました。
二次の勉強を時間をかけて勉強していればしているほど「当日の80分間でやらなきゃいけないこと」がよく分かってくるため、実際の本番80分でできたこととのギャップをかなり大きく感じるからだとおもいます。
勉強している人ほどテスト前に自信がないのと同じ。
1回の受験でスマートに合格する方もいらっしゃいますが、私の場合は11週間では2次試験を理解するに至らなかったため、
初年度は「やるべきこと」すら押さえられてなかったから今回ほど「ヤバい、全然書くべきこと書いてないじゃん!!!」という心境にすらならなかったんだと実感しました。
話はいきなり飛躍しますが、これって診断士の学習自体の意義にもちょっと通ずるところがあると私は思っていて、
私が「診断士の勉強をして何が良かったか?」と聞かれたとしたら、一言でいうと「自分の無知を知った」ことだと言います。
世の中には、こんなに知らないことがたくさんあってそれは知るべきことであったり知ったらものすごく面白いこととがたくさんあるのに、
今まではそれらに触れるというか関心を持つかどうか判断するレベルの関わりも全くなかった。。!
勉強って、すればするほど「勉強しなきゃ」ってなるんだなって知った。(いままでどんだけ勉強してないんだ‥!)
診断士の勉強はわりと「浅く広く」なので、それぞれの各分野に対して「面白いかも!?」というレベルまで引き上げてくれる珍しい&面白い資格かなと。
だから大した勉強したことがないこんな私でも、いまでは「ファイナンス程面白いものはないわ」とか「経済って趣味として勉強したいかも」とか「法律詳しかったらいろいろ主導権にぎれそう」とか「いまの会社は事例Ⅰに出てきそうだわ」とかいろんな知的好奇心を刺激されるに至っているわけで。
昔から頭でいろんなこと考えるのは好きだったけど、それがより一層強くなって、「面白い」と思えるものが増えました。
これからまだ勉強しないといけないことが山ほどある。そう思わせてくれるのが診断士の学習だと思います。
おわり★
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