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アリは迷惑しているっていう話

起業したい女性のサポートをしている。

自分は随分いろんな人に助けられたので、同じような状況の女性の役に立ちたいという思いからだ。

それは単に個人をということではなく、働く意思のある健康な女性がちゃんと働いて稼げる社会であるべきだと思うから。
だって自分の国が子供が生まれたらまともに働けないなんて国民として嫌でしょ?まじめで健康でちゃんと働く能力があるのに自活できるほど稼げないって変でしょう?

今は子どもがいるとかいないとか関係なしに厳しい状況になってるし、これから日本はどんどん貧しい国になってほんとやばいと思う。今はお金があるから心が貧しいだけだけどお金もなくなってお金も心も貧しい国なっちゃうんだよ。そんな国を未来の子どもたちに残すのは申し訳ない。

でも、まわりはまだ危機感がわかない人が大多数だ。自分は実体験を通してちょっとはこの国の危機を実感している。すぐにどうのってことではないけどいつか…。

とはいえわたし個人はまったくの非力ゆえ、そんな大きなことはできないし、まぁまぁわたしがサポートできるのは、自分の得意なことでパート収入くらい稼げるを目標にする女性かな〜と思って2010年から教室開業支援を始めたのだけど、この数年でだいぶ様子が変わってしまった。

そんな悠長な話でいいのか?って感じなのである。

10年がんばって働いてるのに手取り14万円の保育士さん、クオリティの高い仕事を納めて買い叩かれるフリーランスのクリエイター、結婚して子供を生んだらパートタイマーくらいしか仕事がない高学歴の女性たち。

みんなが無理して疲れ切っている。ツイッターの荒れ具合からそんなことを想像するのである。

とはいえ、こんなのおかしいといいつつ、やはり危機感がわかない人が大多数なのだ。

起業したいと言いつつ、自分で決めることができない相談者。相談窓口は探せばたくさんあるのに「相談先がない」と言うj人々。それはどういうことなんだろう?と深掘りすると、そんなに困ってないからなんだろうなと思う。ほんとに困ってたら必死で探すもの。

地方自治体もそうだ。横浜市なんかなんだかんだ言ってお金があるからこのままではいけないと言いつつなかなか思い切った起業支援策が出せなかったり。(←という話を今日聞いてきた。)

国だっておんなじだ。今パリに行ってる友達が「10年前は日本の方がいいなと感じることがたくさんあったのに、それが今はまったく見つけられない。」とFBに投稿していた。

世界から取り残されていく日本。

それってみんな同じなんだ。本当に困ってないからだ。あとがないくらいまで追い込まれないと動かないのは人も行政も国も同じなんだなって思う。

でも、そんなことすったもんだやってる間にどんどん動いる人たちはいる。静かに確実に次の時代のために働いている。

本当に困ってからじゃ遅いんだから。

その時になって助けてって言うのってアリとキリギリスのキリギリスなんだから。

夏中遊んでることは悪くない。バイオリンが弾けることも素晴らしい。ただただ働いてるのは馬鹿らしい。そういうことじゃなくて、自分と社会にちゃんと向き合って生きているか否かっていう対比で考えてほしい。

何も考えてこなかったキリギリスを助けなくちゃいけないアリの気持ちにもなって欲しいってこと。ほんとにうんざりしているアリさんたちが今でさえたくさんいるのだ。

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