アフター富士山│高地の酸素は薄くなかった
下山直後〜翌日は気持ちが高ぶっているので気がつかない身体の状態。
翌日夜からなんかだるい。胃もむかむかする。
筋肉痛の心配ばかりしていたけど3,000m級の山に登ったわけだからいろいろ身体に負荷がかかっていたんだろうなと考えてみれば当たり前のことに今さら気が付き、色々調べると、ありゃりゃと思うことたくさんあり…。筋肉痛の心配しかしてなかった。
ゆっくり登ればOKと思っていた高山病、そんなに単純なことではなかったようです。
登山中の水分の取り方などもうちょっと配慮すれば辛くなかったんだなぁ。
まず一番の発見
高地は酸素が少ないって思っていたけど違った。
(てか常識ですか?)
大気中の酸素はどんな環境でも21%含まれているそうです。
なんだ酸素薄いんじゃなかったんだ。
気圧が下がると酸素分圧が下がるため、酸素が取り込みにくくなり呼吸が苦しくなるのだそうです。なので高地でも酸素濃度が高ければ呼吸は苦しくならないわけです。
このリンク先がとっても参考になりました。>低酸素と登山活動
この方の実験では
■平地
気圧1,013hPa 酸素分圧213hPa 血中酸素飽和度97%
■頂上
気圧 661hPa 酸素分圧149hPa 血中酸素飽和度76%
八合五勺に戻った時点で血中酸素飽和度68%だったそうで、これはとても危険な状態なのに体感では少し頭が痛い程度だったそうです。
自分はおそらく70%切った状態で登下山していたんでしょう。今、冷や汗が出てきました。
血中酸素飽和度ですが、その高度で順応するまで待ってから登るが基本。すみやかに順応させるためには基礎体力や疲労度、体調、水分摂取などいろんな要素があるのでしょう。辛いのをおして登ると順応しないためどんどん辛くなる。
水分補給について
休憩のたびに水分は摂りましたが、暑くなかったので喉が乾くことはなく、量としてあまり飲みませんでした。八合五勺までで700mlくらいかな。
しかし低圧・低酸素の高地では脱水が進行するそうです。喉が乾かなくても水分をもっと摂らなくてはいけなかったのでした。
登山活動中には平均して、体重1kgあたり、1時間の運動で5mlの水分が失われるようです。体重60kgの人が、1時間行動すると300mlの水分を失うことになります。さらに、8時間も行動すれば何と、2,400ml(2.4リットル)も失います。
とのことです。自分も1,800mlくらい摂らなくてはいけなかったところ700ml…。
血液中の水分量が減ると血圧が下がり、各器官への酸素運搬量が減ることにより、倦怠感・息切れ・頭痛・めまい・嘔吐などの症状がでるとのこと。まさにその通り。水分をもっと摂っていれば楽だったのか。ああ、知らないって怖い。
1,000m級の山と同じ感覚で高い山に行ってはいけない。今回何事もなくよかったです。今後行く方の参考になれば。
ちなみに心配していた筋肉痛の方は翌日ちょっと辛いくらいで全然大丈夫でした。丹沢に比べ段差を登ったり下りたりがないから。