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毎日書くということ

”なんでもいいから毎日書くって、すごく大事なことなんだよ”

「今日のダーリン」という、ほぼ日・糸井さんの毎日エッセイに立ち寄ったとき、ふと目について、とっさにアイフォンのメモ帳に書きとめたことば。糸井さんは、このエッセイを1999年6月6日の創刊以来、毎日休むことなく書き続けているそうだから、説得力が桁違い。

日記を書くのが好きだったのに、いつからか書けなくなっていました。
「自分の毎日なんてたいしたことないから」
そうやって、たいしたことないものにしているのは紛れもない自分なのに。

私の母は、もうずっと日記をつけている。毎日毎日書いていて、最初はきっとノートのようなものだったと記憶してるけど、専用の3年日記を買って、その次は5年日記になり、今は分厚い10年日記をコツコツと続けている。

わたしも結婚を機に、2016-2025年までの10年日記を買って、最初の4年ほどは毎日コツコツ書いていた。会社と家の往復。今日の天気。仕事の悩み。作ったごはん。クスッとした言い間違い。ここでだけ吐き出す想い。子どもが生まれてからは娘の成長記録。淡々と過ごす日常を、それでも夜に思い返しながら日記を書く時間が好きで。
そうそう。娘の出産前に切迫早産で2ヶ月近く緊急入院した病室にも日記を持ち込み、張り止めの点滴の副作用で痙攣する右手でも毎日書いてた。字はミミズみたいだけど、お腹に語りかけてたあのときの必死さがよみがえって愛おしい。

それが、2021年頃から滞り始めた。育休明け仕事復帰してなかなか書く時間が取れなくなった。起業塾に入って10年勤めた会社を辞めようと決意して、起業していろんな人と出会う中で、ますます日記を書く時間がなくなった。というより、意味あるコトに時間を使わねばっていう思考が、これまで大切にしてた夜のその時間の優先順位を下げてしまったようだ。

10年日記って、見たことありますか?
1ページに同月同日が10年間記録できるようになっていて、その日のページを開くと、ちょうど同じ日の1年前、2年前、、、に自分が書いた日記が目に入るのです。

母が日記を書いている隣で、きょねんのきょうはなにしてたー?って話をするのが好きでした。たいてい、おんなじような1日を過ごしてるのだけど。変わってないねー懐かしいねーなんて笑い合う、そんな些細なことの積み重ねが、私の幸せの土台。

ひさびさに10年日記を開いてみた。過去の自分の言葉や想いが、思いがけないタイミングで今の自分を鼓舞してくれることがある。
気づけば、日記を書いていなかった間に、育休から職場復帰して、コロナで在宅ワークになり、会社員を辞めて、今は個人で働いている。

「自分の毎日なんてたいしたことないから」
そんなこと言ってないで、日々のカケラを言葉にしておけばよかったなと思う。

だから、今日から。
なんでもいいから、毎日書いてみようと思います。
(2023.10.17再アップ)

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