人生というフシギなもの
まさに今、眠れない夜を過ごしている。
眠れなくなったのは、なんのことはない。
いつもの寝る前の空想時間が、いつの間にやら過去の振り返りになっていて、幾年か前の麗しい日々を隅々から思い出してしまったからなのだ。
わたしは社会人になって10年目になるのだけど、新卒で入社した会社を割と早くに辞めてからアルバイトを含めるともう6つも仕事を変えている正真正銘の社会不適合者なのだけど、その全ての日々が今となってはどれひとつとっても美しくかけがえの無いものだった。
ある時は仕事が命とい