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YouTube建築チャンネル『くらしの学校』を開設しました

建築家の久米岬です。
YouTubeにて『くらしの学校』という建築分野に特化したチャンネルをはじめました。
(現在、ル・コルビュジエ設計の『母の家』について前・中・後編の3本の動画が公開されています)
このnoteでは、みなさんにチャンネルについてご紹介させていただくと共に、現在YouTubeを始めたいと思っている方にも参考になればと思い、始めた背景等を包み隠さずお話したいと思います。

まず、このチャンネルの主な視聴者は下記のような方を想定しました。

建築に興味があって、見るのも好き。でも建築のどの部分を見ればいいか、いまいちわからないし、なんだか専門用語も難しいので尻込みしてしまう。そんな、せっかく興味はあるけれど、建築のハードルの高さ故に深く楽しむことが今までできなかった方。またはこれから建築を好きになりたい方。建築を勉強し始めた学生の方。

そこで、名作建築をわかりやすい言葉で紹介し、現代のくらしに役立つポイントをピックアップして解説することによって、視聴者のこれからの家づくりや、くらし方に活かしてもらえれば、と考えました。
もちろん、建築を専門とする方にも、改めて気づきになるポイントがあればとても嬉しく思います。

それでは、まずは動画をご覧ください。

YouTubeチャンネルを始めるにあたって、考えたこと

私の性格上、目的が明確であり、自分自身が楽しめるものでなければ絶対にYouTubeを続けていくことは難しいと自覚しています。そのため、どのようなチャンネルにするかはとても慎重に考えました。また、まだ他の人がやっていないことをやらなければ、コンテンツをつくる意味がないとも考えていました。

チャンネル制作者と視聴者がWin-Winの関係であること

もちろんYouTubeを継続して続けていくために、収益化というのはひとつの目標ではあります。しかしそれだけではない、なにか視聴者にも制作者にもメリットとなることはないだろうか…。ということを考えました。

そして、自分が本当に好きなことってなんだろう…?
と考えたときに、何よりも
『自分自身が学ぶ喜びを味わえること』
だと気づきました。

多くの先人が言っているように、人に教えるということは最も知識が自分自身に深く浸透する方法です。
また「人に教えるためには、教える内容の10倍も20倍も自分自身がそのことについて深く理解している必要がある」とも言われます。

そして、私の『建築設計』という本業においても、良い建築を設計するためにはセンスも必要ですが、『建築の歴史や、建築家の巨匠たち・その名作建築の背景についてどれだけ引き出しを持っているか』が、とても大切だと感じています。
そのために日々、新旧問わず建築についての書籍等を読み漁っていますが、このYouTubeチャンネルでそれらで得た知識を紹介することによって、知識の吸収力が高まり、更には動画を見た人たちも建築を学ぶ喜びを知ってもらえるなら、そんなに素晴らしいことはないと思いました。

コルビュジエが手を広げる

建築って難しい

建築の見方って、とても難しいと思います。
本業の私でも、そう思います。
その原因は、建築の解説が難解であるものが多い為であると思います。もちろん優しい解説のものもありますが、そういったものはどうしても内容が浅くなりがちです。
そこで、なるべく建物の深い部分までわかりやすい動画になるように、下記3点のポイントを心がけました。

① イラストや写真を多く使い、現在の様子や実際に使われていたときの様子をビジュアルでイメージできるようにする。
② 建築を専門としない方でも、わかりやすい言葉で解説する。
③ 現代のくらしの視点に置き換えることで、身近に感じてもらえるようにする。

①〜③の点について解説してみようと思います。


このチャンネルでは、イラストや写真をとても多く使っています。
当時の建物の使われ方をイメージしていただきたいときや、図にしたほうがわかりやすい箇所についてはイラストを使用し、実際の建物のリアルな様子を知ってほしいときは写真を使用する、と言った形で使い分けています。
一部の図面等を除く、ほとんどのイラストは、イラストレーターの火詩さんに描いて頂いてます。とても楽しくてわかりやすい、素敵なイラストで、くらしの学校にはなくてはならない要素となっています。
(イラストレーター火詩さんのHPはこちらをご覧ください。お仕事のご依頼もお待ちしています!とのことです。)


先程ご紹介したイラストレーターの火詩さんに、説明の台本を確認してもらって、あくまで建築を専門としない人からの視点で、わかりにくい語句を徹底的に排除しています。
例えば、『プラン』というべきなのを『間取り』と言ったり、『ハイサイドライト』と言いたいのをぐっと堪えて『高窓』と言ってみたり。

どんな方にもわかりやすく、をモットーにしていますので、建築を専門とする方からすると、少し気になるであろう言い方もあるかと思います。
私も建築的な言い方をするとこちらのほうが良いのになぁ…と思う部分があるのですが、そこは建築的なプライドは割り切って、指摘された箇所は修正したほうが良いと信じ、どんどん直して行きます。
目的は『多くの方に建築の楽しさを知ってもらうこと』であり、決して知識のアピールの場であってはならないと思っているからです。


私が紹介する建築は少なくとも数十年前に建てられたものであり、また海外のもので日本の住環境とは大きく異る部分も多々あります。
そのような建築も身近に感じてもらえるように、できる限り『現代のくらし』に参考になる部分をピックアップして説明するように心がけています。
例えば、母の家のコルビュジエがデザインしたピアノ照明から、タスクアンビエント照明→スマート電球と最新の設備につなげて説明をしたりしています。(詳しくは動画をご覧いただけると嬉しいです。)
数十年前の世界遺産になっているような海外の住宅でも、現代のくらしに役立つヒントがたくさん詰まっている、ということを知っていただくことで、建築や建築家がぐっと身近に感じてもらえれば、とても嬉しく思います。

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より多くの人に建築の楽しさを知っていただくために

ここまで読んでいただいてありがとうございます。
現在動画投稿3本という少ない数にも関わらず、270人以上の方にチャンネル登録をしていただき、とても嬉しく励みになっています。

もっともっと多くの方に建築の楽しさを知ってもらいたいと思っています。これからもわかりやすく、見てよかった!と思える動画を作っていきたいと思っていますので、ぜひチャンネル登録やシェアをしていただけたら嬉しいです。

それでは引き続き、noteでもYouTubeのこと、建築のことお話していきます。どうぞよろしくお願いします。


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