誰かを・何かを変えたいなら自分から変わろう #ラトビア日記 15
2023年12月4日 身体冷える問題
国立図書館で勉強。
今週は、今学期最後のグループプレゼンがある。その準備。
帰ってきてからは、スヌードの余り毛糸でレッグウォーマー(短め)を急ぎ制作。
夜、寝ている間にパジャマのズボンの裾が上がって、足首が冷えてしまうのだ。
このまえ、信じられないくらい足首が冷たくなっていて、これはまずいと思った。
暖房は備え付けのものと、後付けの電気ヒーターがあるけど電気代がおそろしくて、ヒーターはまだ使っていない。
部屋は寒くはないけど、ずっと座り仕事したり課題をやったりしていると、身体が冷えてくる。断熱がしっかりしているように見えて、やっぱり隙間風は出入りしているみたい。古さゆえか。
窓際に机を置くの、やめようか。でも視界が開けているほうがいいんだよな。
でもでも、3ヶ月の間に2回も風邪をひいたのは、やっぱり身体が冷えているからなのかもしれない。
喉は、だいぶ復活。後にも先にも体調最優先で生きていきたい。
体調不良にルイボスティーが良いと聞いて、奮発してちょっと高めのルイボスティーを買いました。
身体をあたためる食材、ツボ、飲みもの、ストレッチなどなど、あれこれ試し中。おすすめがあったらぜひ教えてください。
2023年12月5日 恐るべしラトビア語
朝、打ち合わせのため少し早起き。
その後、昨日と同様に国立図書館へ。夕方以降、集中力があまり続かず。
ラトビア語初級講座の授業が、あまりにもカオスすぎて、同じクラスを受けているポーランドの学生と待ち合わせ、教えてもらった。
「わたし、ラトビア語1歳児だから、ゆっくり教えてほしい」と伝えたら、細かく何度も同じところを教えてくれた。彼の説明のほうが、先生の授業より数倍分かりやすかった。
ラトビア語は、単語に性別があるのに加えて前置詞のニュアンスを含んだ、動詞の活用法がある。
性別でも動詞の形が変わり、「どこで」とか「誰と」とか文脈に応じて変化する。しかも動詞だけでなく、形容詞、名詞も語尾が変わる。変格の多いこと……!
教科書にも活用の表が載っているのだけど、どの表が何を示しているのかすら分からなかったので、それをまず教えてもらうところから始めた。
教えてくれたポーランドの学生に「日本語にも動詞の活用はあるけど、単語に性別はなく、自分が主語でも彼が主語でも彼女が主語でも、動詞は変わらないんだよ〜」と言うと頭を抱えていた。
ポーランド語も細かい活用があるし、彼自身、言語に興味があるらしく、英語の先生になりたい夢もあるとのこと。
だから「教えてほしいと言われた理由がよくわかったし、教えるのは大歓迎」と言ってくれた。ありがとう……。
途中、わたしの集中力が切れて、せっかく教えてもらったのに宿題を解くスピードが10分に一問くらいに落ちてしまい「今日はもう帰ろう」となった。
眠たいせいか、ラトビア語がむずかしいせいか、あとはせっかく教えてもらったのになかなかすぐ問題を解けない不甲斐なさからか、なぜかそのあとすごく気持ちが落ちてしまった。
図書館から歩いて帰宅中、クリスマスムードの夜の旧市街地の中を通って気分転換もしたけど、この日記を書いている今も、なんとなく気持ちが落ち込んでいる。
明日の昼までに出さなきゃいけないレポートも、書かなきゃいけないのに手がつかない。
今日はもう早く寝て明日やろうか。どうしよう。
とりあえず、熱いシャワーを浴びてから考えよう。
2023年12月6日 メンタル最弱モードだけど嬉しいこともあった
結局、夜更かししても湯冷めしてしまうと思い、昨日はシャワーを浴びてすぐ寝た。
午前中のうちにレポートを提出し、早めに大学へ行って、さらにもう一本、エッセイを書いて出した。あと何本レポートを書けばいいんだっけ。
今日の授業は、2コマ。
1コマ目では、先日行ったサウナの観察結果を報告。
他の学生も、それぞれサウナへ行って、みんな現地で常連さんに話しかけられたみたい。タオルをいくつ持って行くかとか、サウナハットを持ってきた方がいいとか、いろいろ教えてもらったとのこと。
ラトビアのサウナ文化は、旧ソ連時代に持ち込まれたものだった。“持ち込まれた”という表現は、ラトビアの人にとっては不本意かもしれないけれど……。
来週は、サウナ観察レポートと、その前に行った個人テーマのレポートを使って、キーワードやデータ分析の方法を教えてもらえるらしい。
実践的なテクニックを学べるの、うれしいな。ライターや編集の仕事にも、すごく役に立ちそう。
2コマ目は、隔週でおこなってきたグループプレゼンテーション。わたしたちが担当する回は、今学期これが最後。
フランスの哲学者のミシェル・フーコーのテキストを使ったのだけれど、同じグループのクラスメイトがシェアしてくれたこの動画が、すごく分かりやすかった。
いつも、各グループには2本か3本、テキストが割り当てられている。それらを読んで、担当グループは、クラス全体でディスカッションするQ&Aを設定する。
わたしたちのグループは、授業の前にスライドを作るのだけど、Q&Aの設定の仕方に個性が出ておもしろかった。
どのテキストも長く複雑だから、だいたい概要を把握するための基礎的な質問を設定する学生が多い。例えば、今回のフーコーのテキストから出現する質問としては「What is the genealogy?(系譜学とは何か)」とか。
言葉の定義は、各テキストを注意深く読めば答えられる。でも、みんなで改めて議論して、キーワードの意味を把握するのは、むずかしいテキストほど有益だった。
わたしが提案する質問は、たいてい複数のテキストから派生した抽象的な質問が多い。だから明確な答えがないものが多く、同じグループの学生を困惑させたこともあった(ごめん)。
でも今日は、わたしが設定した質問でディスカッションが盛り上がって、授業後に「最後の質問、よかった」とクラスメイトに言ってもらえ、ちょっと、というかだいぶ、うれしかった。
なぜか昨日からメンタルが、溶けかけの薄い氷のように弱々しい。
ふとした瞬間に、意味もなく泣きそうになることがある。
理由が全然わからない。
生理のせいだと思考を切り替え、ゆかりふりかけご飯を食べたら少し元気が出ました。
2023年12月7日 ガラスのハート
ラトビア語初級講座の先生から「風邪ひいたから今週の授業はナシ」と連絡が来た。
金曜日、授業がないと気が楽だ。レポート2本くらい出せそう。
今日は(今日も?)ずっと眠くて、授業もあまり集中できなかった。
そういえば大学へ行く道すがら、いつもと同じ時間に出発したのに、日が落ちるのが早いというか、暗かった気がする。
なんだかあんまり心の調子も良くないし(原因不明)今日は早く寝よう。
2023年12月8日 クリスマスマーケットへ
授業がなくなったから、レポートを出そうと思いパソコンを開くも、ぜんぜん集中できず。
めちゃくちゃ眠い。
日記を振り返ると、ちょうど1ヶ月前も「眠い」と書いていた。
もしかしたら月のめぐりのせいかしら。
夜は、旧市街地のクリスマスマーケットへ。
金曜日の夜だからか、すごい人。レンズを変えて、いろんな写真を撮りたかったが、そんな余裕がなかった。
18世紀のリガで行われていたマーケットをイメージしているらしい。
そのため、飲食も伝統料理や薪の火で大きな鉄鍋で料理されているものがたくさん。ホットワインやジンジャーブレッドのお菓子なども売られていた。
空気感に包まれるだけで、ちょっと浮世離れした、ふわふわした心地になれる。
冬の祭りは、なんというか、本当に信頼している人や好きな人たちと過ごす印象がある。マグカップを持ち寄って、落ち着いたトーンで沈黙も交えつつ喋る、というか。クリスマスやお正月が家族と過ごすイベントだから、そう感じるのだろう。
でも“寒さ”も、親密性を高める要素の一つのような気がする。
夏のお祭りはもっと開放的で、よそ者もジモティも関係なく、参加者の境界線が緩む感じ。「踊らにゃ損損」の雰囲気。
マーケットには、サンタさんの家もあった。
中に入ると「何かクリスマスソングを歌って」と言われたので、歌ったら、チョコレートをくれた。
2023年12月9日 誰かと一緒にがんばりたい
昨日、勉強する時間があったけれど、どうしても集中できなかったため、今日も今日とて国立図書館へ。
午後になると混み始めるから、早めに到着。
このまえラトビア語を教えてくれたポーランドからの学生が、偶然わたしを見つけて声をかけてくれ、一緒に勉強した。
こういうの、やっぱりいいな。
一緒に作業して、休憩時間におしゃべりして、またそれぞれのタスクへ戻る。勉強仲間。
一人でも問題なく集中できるけど、“一緒にがんばる”感があると刺激になる。
メンタルふにゃふにゃなのは、“一緒にがんばる”感の欠如から来ているのだろうか。今日は、全然泣きそうにならなかった。よく眠れそう。
2023年12月10日 何気ない一日
朝、早めに起きれた!
掃除をしたり、常備菜を作ったり。時間はたっぷりあるはずなのに、家事はいつも後回しになってしまうの。
こちらではビーツが安いので(ソフトボールサイズが80円くらい)、ビーツとトマト、にんじん、赤パプリカ、玉ねぎをコトコト煮込んで、真っ赤なスープをよく作る。スープというか、ポトフのような、名もなき料理。
冬だからか葉物は高めなので、あまり買わない。白菜は、日本とほとんど変わらない価格で売っているのが最高。
午後からカフェに行ってエッセイを読んだり、仕事をやったり、新しく始めたものづくりをやったり。
曇りの日が続くと、時間の流れが感じづらくて、ついつい惰性で過ごしてしまうけど、やっぱりちょっと近所でも外に出るの、大事だ。
今週の雑記:一皮むけたい
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