1日がものすごくゆっくり過ぎる理由|ラトビア日記 #2
◎ 2023年8月からラトビア大学の大学院に留学を始めました。毎日つけたひとりごとみたいな日記を、毎週1本更新したいと思います。なるべくそのとき感じた言葉や感覚をとらえておきたいため、まれにネガティブな発言もあります。そのため、一部有料にしています。
まえがきみたいなnote
1週間目
2023年9月2日 美味しいごはんを作りたい
入居しているフラット(いわゆるアパート)は、シェア予定だが、シェアメイトが来るのは9月3日。
それまでは、悠々自適の一人暮らし。今日が、そのラストだ。
シェアメイトがどんな人かわからないが、とりあえず真夜中にぶち上げパーティーをやるような人ではないことを祈る。あと、清潔な人(重要)。
今日、フライパンと竹製の調理器具を買った。
ほんとうなら、お気に入りを一つひとつ吟味したいところ。
だが、なるべく切り詰め生活を送りたいのと、早く火を使って料理したかったから、まずは暮らしの満足度を上げるために、すぐ用意できるものに頼ることにした。
今まで適当なサンドイッチを作って食べる生活をしていたが、今日初めて野菜炒めを作った。
備え付けの家電があり、最低限の食器と小さなフライパンはもともとある。
事前の買い物が不要なのが、シェアフラットのいいところ。
とはいえ、欲しい深さと大きさのフライパンがなかったので、思い切って買ったのだった。
日本から持ってきた甘酒入りドレッシングをかけて食べた。おいしくて胃がびっくりして、夜にかけて謎の腹痛が増していく。いまは落ち着いたけど、身体を労わる意味でも改めてちゃんとごはんを食べようと言い聞かせながら、眠る。おやすみ。
2023年9月3日 ルームメイトと対面
今朝、少し冷えたのか(12℃)寒くて目が覚める。足先が冷たい。思い切って暖房を入れてみる。
ヨーロッパの高気密・高断熱な住宅は、昨今日本でも大注目されている(はず)が、電気代の高騰は世界共通。あまり易々とは使えない。
午前中は仕事をし、午後は友人とお出かけ。
リガ(ラトビアの首都)に暮らす、しのさん。
美味しいカフェを教えてもらって、一緒におしゃべり。楽しい。母国語でしゃべることによる癒され速度の速さたるや。
彼女は日本人で、自分で自分の居心地の良さを切り拓き、6年以上住んでいる。本当にすごい。いろいろなラトビアライフのエピソードを聞くたび、拍手をしたくなる。
午後は、自宅に戻って仕事の続きを少し。
新しく来たルームメイトと対面。イタリア人とフランス人のカップルが来る、などという話を、うすらぼんやり聞いていたが、実際入居するのはフランス人一人だった。
兄弟が引っ越しを手伝いに来ており、挨拶。
彼らもラトビア大学で、ロシア語を学ぶらしい。なんでロシア語なの?と思ったけど、疲れていそうだったから、あまり深追いはしなかった。
ひとまず、おだやかそうな雰囲気の人でよかった。今後も平穏に暮らせますように。
2023年9月4日 授業がはじまった!
月曜日。今日から授業がはじまる。
とはいえ、わたしはまだ授業登録ができていない。
大丈夫なんか?? と思いながら「とりあえず全コースに参加せよ」と学科の担当者から連絡が来る。
だんだんと「それでなんとかなるなら、従います」という気持ちになってきた。
言われたことしかやらないのもダメだが、杞憂に終わることを焦ってリマインドしまくっても、しかたない。
最終的には彼らのやり方に、任せるしかないのだから。
ということで、初めての授業に参加してきた!
めちゃくちゃ緊張して、やっぱり口の中がカラカラに。
先生がゆっくり考えながら喋る人だったから言語は、ほぼ問題なし(ほんとよかった)。
レクチャー自体は、音の文化人類学というタイトルで、音の感じ方(宗教的な面や体の構造的な面での違い)、音楽の文化人類学の歴史(主にヨーロッパベース)などのイントロダクションだった。
基本、一日に一コマか二コマだから空いてる時間に仕事や勉強もできるし、次の目標に向けた準備もできる。
新しい友だちができて、クラスのグループ(WhatsApp)にも入れてもらえた。
事務的な手続きは、ほぼ何も進んでいないけど、先週の粉々寸前なメンタルの、数億倍、落ち着けている。
これでどうにもならなかったら、そういう縁だったんだと笑って割り切れる。うまくいけば、その波に乗って次の目標へ。
やっと無理に言い聞かせなくても、納得感を持って感じられるようになった。まだグラグラするだろうが、今週はとにかく、授業に集中しよう。
2023年9月5日 緊急事態発生
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