勉強が楽しくてよかった #ラトビア日記 20週目
2024年1月8日 寒いとワクワクするよね
朝、目覚ましが鳴るより早く起きた。
今日は午前中、ラトビア語初級のテスト。
オンラインだから、気楽にできた。単位、ゲットだぜ!
朝に冷え込んだため、昼を過ぎても晴れている。
昨日、ずっと引きこもっていたから、今日は外に出る。
リガは、こじんまりした街だから、いいかげん道を覚えてもいいはずなのに、方向音痴だから、ぜんぜん覚えられない。
ただ、同じ道を歩いても飽きないというメリットもある。
最近オープンしたカフェに行ってみた。
全体的に広くはなく、ラトビアのカフェにしてはめずらしいほどソファが浅めだけど、居心地はよかった。
ラトビアの人たち、平均的に身長が高いらしく、トイレやカフェの座面が高く深いことが多いのです。
課題を一つ終わらせて、少し遠回りして歩いて帰宅。
日の出や日没が15分変わるだけで、体感の明るさがずいぶん違う。
今日のラトビアの日没は、16:04だった。
15:45が日没だったころに比べると「ずいぶん日が伸びたな。冬、折り返しだな」と感じる。
明日から、また少し気温が上がるみたい。
お風呂に浸かりたいな〜。
2024年1月9日 思い出してもらえるだけで
出かけようとしたら、共有玄関を開けて入ってきた男性が一名。
手には大きなダンボール。
「これ、あなたの?」と見せられたそれには、わたしの名前。
北海道の友人たちが年末に送ってくれた贈り物が、ようやく届いた!
ていねいに梱包された救援物資たち。海を渡って、はるばるやって来た。
モノが手に入るうれしさよりも、「なにか贈ってやろうじゃないか」と思い立って、選んで、買って、箱に詰めて……という、その一連の流れの中で自分のことを思ってくれていたことが、なによりうれしい。
本当に、ありがとうございます!!
実は、いままでも何人かの方々に「何か必要なものがあったら送るよ」と言っていただいた。
特に、ラトビアに渡航して1ヶ月後、体調を崩して「日本食、恋しい」とさんざん書き散らかしていたのを見て、連絡をくださった方が多かった。ご心配をおかけしました……。
でも送料は安くないし手間もかかるから「気持ちだけで十分です」とお伝えしていました。連絡をもらえるだけで、本当にうれしかったのも事実。
ただ今回は、ほとんど前情報なしで、サプライズで届けてくださいました。
改めて、自分のことを思い出してもらえるのって、なんてありがたいんだろうって思った。
円安にビビって「お仕事ください」ポストをしたときも、すぐ連絡をくれた方がいたり、情報を拡散してくれる方がいたり。
なんか、ほんと、しみじみ生かされている命です。
大袈裟ではありません。
わたしは基本、ひとりでも平気だし、一日中誰ともおしゃべりしない日が続いても、そこまで苦にならない。
実際いまはテスト期間中で、ひたすらエッセイを書きまくる日々なので、誰かと会ったりしゃべったりすることがない。
でも、いつもひとりでいるからと言って、ひとりで生きているわけではないのですよね。
忘れていたわけではないけど、改めて腹に留めたよ。
無邪気に自立を自負するほど、傲慢にはなりたくないしね。
送っていただいた調味料でごはんつくって、大物エッセイもう一本、今日中に終わらせる!
2024年1月10日 冷えから考える進路
知らない間に、1月の日付が二桁になっていた。
もう10日か。
今日は久々に国立図書館へ。
最初は暖かく感じるのに、ずっと座っているとだんだん寒くなるのはなぜなんだろう。
窓際の席なのが悪いのだろうか。
身体を少しでも温めるために、行きも帰りも歩く。
マイナス20度近くから、一気に気温が上がり(とはいえ最高気温はプラス3度くらい)少し冷えはおさまるかなと思ったが、風が強くてやっぱり寒い。
足先に貼るカイロ、日本から持ってこればよかった……。
そして、大家さんから来た電気代の請求書。
恐る恐る見たが、予想よりもずっと安くて拍子抜け。
後付けのヒーター、がまんしてしばらく使っていなかったからかな?
とはいえ、冷えは万病の元。さすがにマイナス20近くまで下がった日からは使っている。
あと、冷えを自家発電的に除去するため、筋トレを再開した。
お風呂など、外から温めることが叶わないので、ツボ押しなどもやってみている。
市内にサウナもあるけど、有料だし、決して安くはない。
学割でも10ユーロ(日本円だと1500円くらい)だから、日本の銭湯みたいな感覚では通えないのです。
冬はだいすきだけど、来年の冬も同じ家で越すのは、ちょっとためらうなーと思った。
引っ越すか? でも家を探すのも大変だしな……。
進路にも関わるから、それ次第だな。
2024年1月11日 foodie
はじめて蕎麦の実を調理してみた。
以前、スーパーで購入したものの、ずっとパンやお米を食べていたため、ストックしたまま忘れていた。
ラトビアでは、蕎麦の実はよく食べられるみたい。
オートミールやお米の棚の並びの中にある。
ほかほかに炊いて、作り置きしていた野菜のマリネ(みたいなもの)と目玉焼きを乗せて、お醤油をかけて食べた。
めちゃおいしい!
お米の代わりに蕎麦の実でもいい。オートミールより好きかも。
キヌアみたいな感じでサラダに混ぜてもいいみたい。というか、今回も意図せずそんな感じで食べた。
これは新しい食の楽しみを発見してしまったな。
そういえば、このまえエストニアにも住んでいた方に聞いたのだけれど、エストニアの首都のタリンには、リガみたいにレストランやカフェがたくさんあるわけではないらしい。
同じバルト三国でも、やはり、それぞれちがうのだ。
ラトビアが一番グルメなのでは?とのこと。
確かに、リガのサイズの街で、日本食のレストラン、大小合わせれば10軒くらいあるもんな。
食の豊かさ、マジでだいじ。
2024年1月12日 わざわざ異国で日本のことを学ぶ意味
Language and Cultureという授業のファイナルエッセイ(学期末の小論文みたいなもの)のテーマは「名前」にした。
タイトルは仮置きで「Who is your mother?」。タイトルは不要なことが分かったので、エッセイからは消したけど、記事を書く要領だとタイトルあるとブレなくて書きやすい。
日本語に関する英語の論文を探すも、なかなか欲しい論文が見つからない。
日本語を日本語で論じるのもいいが、異国の言葉で書かれているほうがおもしろい。
日本のことを勉強したいなら、日本にいるほうが圧倒的なリソースの量がある。それらへのアクセスのしやすさは言わずもがな。
でもわたしは日本のバックグラウンドがありながら、相手の国や他の文化をどう捉えるか、ということに興味がある。
この前も歩きながら「自分の国のことを異国で学ぶのっていいな」とふと思った。
よく留学やワーホリ、観光でも、海外に行った日本人が「自分がいかに歴史を知らないか思い知った」と話しているのを聞く。
わたしもよく、同じ感覚を抱く。
授業中も、アジアのバックグラウンドを持つ同級生は皆無だし「日本の場合はどう?」と問われるシーンも少なくない。
日本にいて、日本語で日本のことを勉強するのも、楽しい。
けれど、異国にいながら日本語以外で、他の国の論文や視点を学びながら、「日本の場合はどうだろう?」と考えるのは想定していたより楽しい。
日本語に囲まれた環境より、ラトビア語はほぼ理解できないので周りの会話も気にならないし、過剰に物欲などを刺激してくる広告も少ないし、集中できるという環境的なメリットもある。
もう亡くなってしまったのだけれど、学部時代にお世話になった、比較文化学の大久保教授に、この感覚、共有してみたかったなあ。
わたしがどこか海外へ行く報告をするたびに「いいね〜」と朗らかに笑い、海外一人旅から帰ってきた復学後、大久保先生のゼミに入りたいことを伝えたら、融通して、応援してくださった先生だった。
2024年1月13日 英語のお問い合わせ対応
明日はプレゼンテーションがあるから、その準備をし、ショートエッセイを1本提出。
課題、残り、大物エッセイ2本。
そのうち1本は、リガの生ごみの分別の現状に関するレポート。
すでに2名の方にインタビューをしているけれど、それらを踏まえた追加リサーチと結果、考察、また調査に関するリフレクションをレポートにまとめよ、という課題。
リガには「Zero Waste Latvia」という民間団体がいる。
こちらに来て、割とすぐインスタのDMで連絡を取った。
英語でもカンファレンスやイベントの機会があったら参加したい、と伝えた。
数日後に届いた彼女たちからの返信には「英語での発信は予定しているがいつになるか分からない」とのこと。
その後もインスタで活動を見守っており、精力的に動いているのを見て、いつ他言語展開されるのか、楽しみにしていた。
そして今回、改めて再度連絡。
市民、行政、企業それぞれに対する啓発活動における手応えと課題を聞きたかった。
いくつか質問を送るので、それに答えてくれないか、というメール。もしそれが難しければ、資料を送ってもらうだけでも構わない、と付け加えて。
でも、数日待っても、返事来ず。かなしい……。
土日が明けたら、返事、来るかな。来るといいな。
もし今後、わたしが英語で何かしらの連絡を受け取ることがあったら、すぐに返事をして、できるだけ対応しよう、という反面教師にしたのだった。
今週の雑談: マッチングアプリをダウンロードしてみた
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