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Sabar

とあるきっかけで思いついたので今日はこれについて書いてみる。sabarとは、我慢強いとか、忍耐強いという意味のインドネシア語。わたしが焦ったり、余裕がなくなったりしているのを察すると
Sabar, sabar…
と声をかけてくださる人がいたりもする。

ジャワにいて、いちばん忍耐強さを試されると感じるのは、急な予定変更の時。ジャワにいると、急な予定変更があったり、直前まで予定が全然決まらなかったり、なんてことがしょっちゅうある。

約束してた時間に
「ごめん、遅れるから1時間後でよろしく。」
と連絡がくることや

「やっぱり午前の予定を午後にして…」
みたいなことも多い。

練習や授業、その他諸々も当日急になくなったりする。

やきもきしたり、イライラしたりしないと言ったら嘘になるし、他の予定の兼ね合いもあって、急な予定変更は今もドキドキさせられることばかりで、いつまでも慣れないとさえ思う。そういう時は、一瞬パニックにはなるが、できるだけ焦らず、冷静に対応することを心がけている。気持ちが切れそうになることもあるけれど、絶対に怒らないということも心に決めている。というのは、次のような出来事がよくあるからだ。思い返してみると、1週間以上後の予定の詳細が予め決まっていたことがほとんどないし、アポをとってお会いする約束をしようと連絡すると、次の日か長くても2-3日後になることがほとんどだった。だから、徐々に日本人のわたしとは、予定を立てることや、予定変更に対する感覚が全く違うのかもしれないと考えるようになったのだ。

正直わたしは先が見えていないと不安になるほうなので、できれば1週間とか、2週間とか先の予定がわかっていた方が嬉しい。そうすれば、他のことの計画も立てやすい。でも、多分それはここでは難しいのかもしれない。

ジャワの人たちのそういう時間とか予定とか、時間感覚のスパンが短いこと、それはつまり、より「今」にフォーカスしているということなのではないか。わたしは先のこととか、過去のこととかを考えてしまいがちで、それで嫌なこととか不安なことにのみこまれそうになったりもしがちだ。だから、ドキッとはするけれど、「今」にフォーカスできることは決して悪いことではなくて、むしろいいことなのではないかと最近思う。

まだまだ試されているなと思うことや、修行が足りないと思うことばかりだが、少し物事に対してゆったり構えたり、柔軟に対応したりできるようになってきているかもしれない。

今日の夜の月がきれいでした

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