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雪の日の京都

今年は雪があんまり降らないなあ~と思っていた矢先に、寒波がやってきた。まあそんなに降らないでしょ、と思っていた矢先に、吹雪のように雪が降りつづけた。

雪の日の京都。この言葉の響きに、なんだかそわそわする。私が今住んでいる家の周りには、それこそ京都らしい町屋が並び、細い路地が入り組んでいる。住所にも京都らしく「下る」が入っていたりして。そんな街に、降り続ける雪。

雪が降り続いた2日後の今日、雲ひとつないほどの晴天になった。せっかくだから、私が大好きなあの場所に行ってみよう。そう思って、私が京都で一番お気に入りの場所へ立ち寄った。

細い路地が多く、東西に続く道は雪が解けずに凍り付いている。滑らないように細心の注意を払いながら、歩くこと20分。雪の日の京都の街を眺めてみる。粉のようにうっすらと白く染まる山や、真っ白な建物の屋根。緑の木々に絡みつく雪。そんなものを、丘の上からぼうっと眺める。

心なしか空気が静かに思えて、背筋がのびる。ツンとする寒さと、真っ白な世界と、澄み切った青空が一緒に存在しているのが不思議。なんだか違う世界にいるみたいだ。

こんなに真っ白な世界も、すぐにちゃんと消えるのが面白い。溶けて何事もなかったかのように日常に戻る。1週間後には、雪があったことすら忘れていそう。なんだか、そういう循環の中にいるんだなあ、と改めて感じてみる。雪の日の京都。きっと京都のいろんなお寺や神社も真っ白できれいなんだろうな。

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misaki|散歩日和
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