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デザイナーに選択肢を提供できるプラットフォームへ

はじめまして!こんにちは。
GoodpatchのReDesignerにて事業責任者をしている宮本です。

前任の佐宗が今年の6月にフランスへと旅立ちまして、事業責任者を引き継いで2代目となりはや半年。
引き継ぐと決めるまでにも沢山の葛藤を抱え、覚悟を決めて引き継ぎました。その上で、これからのReDesignerの新しいチャレンジを私の気持ちと共に、Goodpatch Design Advent Calendar 2023で書き連ねてみたいと思います。


キャリア×デザインに10年間身を置いて

ReDesignerに入るまでの詳しい自己紹介はこちら。

10年間、キャリア×デザインという領域で仕事をしてきました。
キャリアアドバイザーとして、誰かのキャリアに寄り添い一緒に未来を切り開いていくことの意義を身をもって感じてきましたし、
デザイナーとして、まだ形になっていない想いを形にすることの大変さと、その先にある感動も経験してきたつもりです。

一方で、両職種どちらにおいても、業界の負を感じてきました。
売上至上主義になりすぎてしまい、ユーザー・顧客体験とかけ離れた、自己中心的な動き方をすることを普通と許容する文化。
デザイナーが、ただの作業者として扱われてしまう歴史。

「営業に食わせてもらってるんだから、デザイナーが口出しするな」
「デザイナーはいつも夜遅くまで働いてるんだから、ちょっと仕事増えたくらいでどうせ変わらないでしょ」

そんな言葉をかけられてきたからこそ、Goodpatchのビジョンとミッションに大共感を覚えて、ReDesignerの立ち上げに参画しました。

キャリア形成への想い

ReDesignerに入り、600人を超えるデザイナーの悩みに寄り添わせてもらいました。キャリアの悩みは人それぞれですが、私が毎回伝えているのが、「キャリアにおいて大事なのは、選択肢を持つこと」です。

現職に残るか、転職するか。
企業に入るか、フリーランスになるか。
事業会社に行くのか、クライアントワークに行くのか。
スペシャリストになるか、マネジメントをするか。

いろんなものをいきなり白黒つけなくていいんじゃないか?と思っています。なぜならば、感情にはグラデーションがあるからです。そしてその感情は時と場合によって変化するものだからこそ、吟味する時間と、どんな場合でも選択できる選択肢を持っておくことが大事だと思っています。

「転職活動をしてみたからこそ、現職の良さがわかったので、現職で頑張ることにする」
と言う方も何人も後押ししてきました。
数ある選択肢を自分の手の中に納めて、今の自分の状況ではこの道を選ぶと意思をもって決断していくことで、後悔のないキャリア選択に繋がるのではないかと思っています。

デザイナーがキャリアを考えることの難しさ

一方で、デザイナーという職種は、他の職種に比べて選択肢を持つまでのハードルが高いと思っています。

私自身、前職が「自分のいたい場所」ではないかもしれないと思いながらも、なかなか転職と言う選択肢を考慮にいれることができずに時間を過ごしました。
ポートフォリオを作る時間がない。
その時間を捻出する気力も残っていない。
会社に対して気になることは沢山あるけど、まず目の前を必死に生きていくしかない。
・・・そんな状態で数ヶ月過ごしたのを覚えています。

その上、スカウトが来ても、その会社が出してるサービスのアウトプットも気になる。中にいる人がどんな人かも気になる。応募前に知りたい情報が多いからこそ、応募まで踏み切れない。
その情報を集めるのも一苦労だから、そっとメッセージを閉じる・・・

選択肢を持つ余裕がなくなってしまい、退職するという決断ができないと動き出せない状況に陥っていました。こうして心の負担は大きくなっていくんですよね。

もしモヤッとした時にすぐに動き出せるよう背中を押してもらえたり、いろんな方に壁打ちしてもらってデザイナーでいる意味を見出せていたら、私はまだデザイナーを続けていたのかもしれない。そんなことがふと頭をよぎる時もあったりなかったり。

転職サービスからキャリアプラットフォームへ

ReDesignerにきてくれた、キャリアに悩んでいる方、キャリアを考えたい方とお話ししながら、私が感じたような気持ちを経験させたくない一心で、時には共感し、一緒に悩み、たまにそっと背中を押して過ごしてきました。
ただ今までのReDesignerはどうしても「エージェント」と言うサービスモデルの中で展開していたこともあり、キャリアの選択肢の中の「転職」と言う枠組みでしかお手伝いができませんでした。
私たちは、転職を支援したくて立ち上がったサービスではありません。
デザイナーがパフォーマンスを最大限発揮できる社会をつくる
ために生まれたサービスです。


転職に限らず、いろんなキャリアの悩みに寄り添い解決できるサービスに進化していきたい、と2023年10月にリニューアルのお知らせをさせていただきました。
記事の中にも記載があるように、気軽にキャリアを考える機会を提供し、数ある選択肢の中から、意思をもってキャリアを選択していくことができるようなプラットフォームに進化していきます。

2024年1月には、企業から直接スカウトが届く機能を実装予定です!
こちらに踏み込んだ背景として、サービスモデルの制約上、今まではキャリアデザイナーと面談をしていただかないとサービスを提供できなかったため、限られた方々に、限られた選択肢しかご提示できていませんでした。ただスカウト機能によって、今後は面談は必須ではなくなります。サービス上で直接企業とやり取りできるようになり、キャリアデザイナーとキャリア形成を併走するか、しないか、と言う選択肢を持つことができるようになりました。
加えて、デザイナーのみなさまがスカウトを受け取る体験を重要視し、情報が見やすい上にワクワクするようなメッセージを受け取れる仕組みにも拘ったので、ぜひスカウトが届くのを楽しみにしていただけると嬉しいです!

※スカウト画面のイメージ(実装中)


とはいえ、これもまだまだ一歩目。まだ転職と言う枠組みになってしまうのですが、今後は以下のようなキャリアのお手伝いもReDesigner上で叶えたいと思っています。

  • デザインスキルを身につけたいときに、勉強方法や保有すると良い資格が分かる

  • キャリアに限らない悩みを相談できる「社外メンター」を見つけられる

  • さまざまな人のスキルセットから、ロールモデルを見つけられる

ReDesignerがデザイナーのパートナーであり続けることによって、デザイナーがちょっとでもキャリアで悩んだときReDesignerに来たら悩みが解消できる。
キャリアに悩んでいる時間が少なくなるから、デザイナーはユーザーファーストの体現者として考え作るところに集中できる。
そんなデザイナーの拠り所のような存在になれたらと思っています。


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