自分が思う自分と人から見た自分て、全然違うかもしれないって気づいた日の話。①
私は小学5年生の時に、とある田舎から東京に転校してきました。
いわゆる転校生だったのです。
ここで一つ皆さんにお聞きしたいのですが、
「転校生」
って、ちょっと憧れるような気持ち、ありませんか?
かつての私はありました。ドラマでも小説でもアニメでも、主人公が転校生として物語が始まっていったり、ヒロインが転校してきたり、といった感じで、転校生ってドラマチックなんですよね!
でも現実の転校生はそんないいもんではないんです。人によって違うとは思いますが。
とりあえず心細さが半端ないです。そりゃそうですよね。
知らない人しかいない教室にいきなりぽいっと入れらるんですから。そして、自分以外の人達はみーんな友達同士なんです。
よく乗り越えたなと思います。
初日?か2日目?とかだったかな。算数の授業中に、急に涙が溢れてきて、止まらなくなりました。
恥ずかしいし、泣いちゃいけない!泣き止みたい!って思うんですけど、止まらなかったです。
さすがに隣の男の子?が私の異変に気づいて、「先生!たこかに。さんが泣いています!」と挙手のうえ、勇ましく報告してくださいました。
あんなにも勇ましく報告してくださるとは予想していませんでしたが、そのおかげで「やばい、やばい、授業中にいきなり泣いてたら変な子だと思われちゃう、泣き止まなきゃ!」という焦りと苦しみから解放され、無事に開き直って泣くことができました。
はい、という感じで、私は転校生で、底抜けに明るい性格と、誰とでも仲良くなれるコミュニケーション能力と、周囲をざわつかせるような美しい容姿持っていませんでしたので、転校生として、結構辛かったんです。
②に続きます。