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【脱ブリーダー】ダックス顔のチワワと家族になりました。



私の義実家は犬・猫ともに数種類、ブリーダーとして繁殖しています。
私と夫が預かっている子は2匹。
出産の時期になると義実家に預け、育児が落ち着いたら帰って来ます。

先日、うちで預かっている1匹目が出産を終えました!
ところが、珍しいカラーで繁殖用に残す子が、成長するにつれてチワックスにしか見えなくなってしまったのです。

見た目はチワワというより、ダックスフンド。
今回は、この子をブリーダーとしてでなく、家族として迎えることにした私の想い、生き物を扱う仕事と経営者としての考え方についてまとめました。

初めての"育てた犬"の出産

生後0日の姿も知っている、これまで育ててきた犬の出産。この子の名前は【愛を叶える】と書いて叶愛(かなめ)。名前は私が付けました。

身体が小さいと出産が大変なので、お腹の子どもが育つフードをあげ、お腹の3匹もすくすくと成長。

産まれたときには、体重が"小さく産まれたゴールデンレトリバー"と同じくらいあったそう。

黒・白・ブルーの3匹です。同じ日に産まれたきょうだいなのに、カラフルなのが面白いところ。叶愛もすっかり母の顔。

近親相姦を避けるため、2匹の男の子はお迎えしてくれる家族を探します。うちでは、ブルーの女の子が残りました。

生後2か月で県内の我が家へようこそ

生後2か月で叶愛と一緒にうちに来たNew face。
すごく可愛い。食べちゃいたいくらい可愛い。
私のスマホ食べないで…!ってくらい歯がゆい時期で、スマホも顔面も甘噛みされることもあります。

本日、ちょうど産まれて3か月♡
問題が起こったのは昨日のこと。

"顔がダックス。出産させられない"

つまり、ブリーダーとして育てられなくなってしまったのです。産まれた義実家から県内の我が家に来て、まだ2週間のことでした。

別れるか、ペットとして育てるかの選択

ブリーダーとして育てられなくなってしまった、この子をどうするか。急に、売るという選択肢があがってきました。しかも話が進んでる…!

売るとしたら聞いてみる先は日本の一番端の県。この子を売ったら同じ時期に産まれた美少女がうちに来る…!顔も性格も超絶可愛い。

でも。

もうこの子には会えなくなってしまいます。

家族として育てると決めた瞬間


初日だけは固まっていたものの、2日目からは帰ったら絶対に走ってお出迎えしてくれる。

おどけて可愛い仕草をする。
私がいないとキュンキュン鳴いて寂しがる。
寝るときも一緒。
私が起きたら起きてくれる。

この子を残すか売るかは私次第。
ペットとして、家族として、"買う"ことを決めました。
もちろん、普通に販売するよりかなり安い金額にしてもらえました。

脱・ブリーダー。家族としてお迎えしました。

もし、手放していたら。

もし、この子を手放していたら。

この子はスムースのチワワが欲しいと言ってくれている、可愛がってくれるお家に行って幸せな人生を送るかもしれない。
私と一緒にいるよりも、長生きするかもしれない。

だけど。

生後2,3か月で住む環境も、頼る人間も、名前も変わってしまう。
母犬である叶愛とも会えなくなってしまう。

今、私と一緒にいて幸せなら。うちにいるほかの犬たちと一緒にいて幸せなら、私がこれからも可愛がって育てたい。

この子の人生に責任を持ちたい。

ブリーダーという仕事の難しさ

最終的に、私は初期費用を支払って、家族として一緒にいると決めました。
私が離れると決めたら、この子はまたこれまでの環境と切り離され、ゼロからのスタートを切ることになっていました。

ブリーダーは、動物が好きだからやる仕事。
でも、少し割り切ったところが必要らしい。
次もダックスみたいな顔の子が産まれてきたらと思うと、ブリーダー的には賭けに出れないみたいです。

完璧主義はビジネスチャンスを逃す

扱うものが生き物だから仕方ないけど、完璧でないならダメなんて、もったいないなと思う。

みんなと同じじゃ、つまらない。
「ミックス?」
って聞かれて、「チワワだよ!」って答える瞬間、最高に楽しいと思う。

完璧主義はビジネスチャンスを逃します。
これから産まれてくる可愛い子に会えるチャンスも。

家族として、これからもよろしくね。


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