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見上げればいつも四角い青空#13 時間を一瞬にして遡る
先日、30年来の友人が約2年ぶりに上京した。これまた30年来の友人と一緒に歓迎の宴を催した。
話は、学生時代の失敗から、最近の状況や将来の展望まで、取り留めもなく、止めどもなく。再会して、一瞬で学生時代のボクたちに戻れるのは、立派なおじさんになったボクたちの特権だ。
そして、この関係がボクにとってとても重要なことは、とある研究結果からも明らかだ。
ハーバード大学の成人発達研究は、ある人の人生を老年になるまで記録し、振り返り見て、幸福と健康の維持にはなにが必要なのかを探求した研究だ。
この研究は、1938年当時の同大学の学生とボストンの貧困地区に育つ若者の二つのグループを研究対象にスタートした。第二次世界大戦を挟み、二年に一度、その間の生活についてインタビューするなどして続けられた。途中から、研究対象者に配偶者を加え、現在では第二世代に入っていると聞く。発表された2015年時点で75年間、724人の人生を追跡した研究であり、史上最も長く継続する成人研究とされる。
四代目の研究責任者であるロバート・ウェルディンガー博士は、たくさんの幸運により継続できたこの研究から分かったことは、よい人間関係が、ボクたちを幸福にし、健康と脳を守るというシンプルな答えだったといい、仕事ばかりしてないで、家族や友人、恋人たちとの時間を楽しもうと説く。そして、TEDのプレゼンテーションを、マーク・トウェインの言葉を引用したうえで「よい人生はよい人間関係で築かれる」と締めた。
翻ってボク自身を振り返ってみると、ありがたいことに、うちのおくさまとは、毎日楽しく暮らしている。
ただうちのおくさま曰く、ボクは、つい自分の中に閉じこもりがちだ。
だから仕方ないと諦めずに、積極的に楽しい人間関係を構築・維持できるように気持ちを切り替えて行こう。
ボクだって、たとえ2年ぶりであったとしても、会えば一瞬にして時間と空間を遡れる羽根を持っているのだから。
最後まで読んでいただきありがとうございます。同じようでいて同じではない日々の生活の中で、感じたことや考えたことをスケッチしています。よかったらまた立ち寄ってください。