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全てのママは戦友だ。ずっとずっと戦友だ。

「大丈夫ですか?」
困っているママに、たったひと言。声をかけるか、辞めておくか。すごく迷うのは、なぜだろう。

先日、子どもたちと買い物に行った大きめのショッピングモール。目に入ったのは、這いつくばっているママ。

3秒迷った。

声をかける?かけない?
いけ、断られたらスーっと消えたらいい。
いけ、私。

「大丈夫?!手伝います!」と声をかけた。

まぁ結局私は、ティッシュを持っていなかったことをむちゃくちゃ後悔した。

ショッピングモールで這いつくばるママ

この日はめちゃくちゃ人が多かった。
外は寒くて、中は蒸し暑。親はみんな殺気立って見えた。

3歳ぐらいのお子さんが、嘔吐したらしい。そばで子どもが呆然としていた。ママさんは、膝をついて大量のティッシュで床を拭いていた。

誰も手伝わない。誰も声をかけない。

コロナが落ち着いて忘れているようだけど、感染症への恐怖心は抜けないトゲになって頭の片隅に刺さったままだ。子どもが小さいと、特にそう。

ママさんの顔は見えなかったけど、私が泣きそうになった。

この人混みのなか、あれは、辛い。

声をかけようとして頭をよぎったのは「ほっといて!」と言いたくなる瞬間の自分のこと。

「恥ずかしい」
「誰もみないで」
「迷惑かけちゃいけない」
「早く片付けなきゃ」
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」

私だったら、多分そうなっていた。そして、同時に、嘔吐した子どものことで頭がいっぱいになるはずだ。

早く病院に連れていかなきゃ。
大丈夫かな、もしかして熱もあるのかな。
何かあたったかな、寒かったかな…大丈夫かな…急げ、急げ、急げ……

冷静なようで、ママの頭のなかはパニック

必死に拭くママさんも、もしかしたらそんな感じで押しつぶされそうになっていたかもしれない…。自分のことみたいに辛くなって、子どもたちを夫に押し付けて声をかけた。

結局、私のバッグにはティッシュが一枚もなかった。なにも出来なかった。

「ありがとうございます、店員さんを呼んだので大丈夫です」

「お、お、お、お大事に(?)」
私はスーッとその場を去った。

ティッシュは必ず入れておこう。肝に銘じた。

大丈夫?で救われたことがある

ありがとう、ありがとう😭

無関心ほど辛いものはない。
「誰か助けて」本当は心のなかで叫んでいたりするものだ。

そうだ、私だってこれまでの人生で「大丈夫?」とたくさん声をかけてもらってきた。

遅くなった仕事の帰り、電車の中で貧血を起こした。「大丈夫?座って!」顔も見れなくて頷くしかできなかったけど、気を失いそうになって倒れる寸前。助かった。

先日、息子が発熱。40度の熱が丸3日続いた。こんなの初めてで、痙攣やら咳やら怖くて寝れないうえに、2時間置きに起きて泣きじゃくる息子。

怖さを紛らわしたかったのと、あまりの寝不足にSNSでボヤいたら、ママ友からのLINEやSNSのDMで「大丈夫?」「がんばって」「🍰」☜ケーキの絵文字…ラブ…

ママたちはみんな戦友なのだ

寝不足の体に「大丈夫?」の一言が、じわりと沁みた。

そうだよね。困ったときに、声をかけてくれる人がいる。誰かしら、心配してくれる人がいる。味方がひとりでもいる。

「大丈夫?」の一言って、こんなにありがたいんだ、と深いところまで沁みに沁みた。

全てのママは戦友だから

子どもってほんと、なんでやねんの塊

子育てで困ったとき、同じ辛さはママなら誰もが通った道だし、何か違えばあのとき困っていたのは私だったかもしれない。

余裕がなかったり、勇気が出なかったり「助けて」って言えなかったり。上手くいかないことも多い。

だけど、忘れないで欲しい。
全てのママは戦友だ。

あなたの苦労は、形は違うかもしれないけど、大変さも中身も違うけど、めちゃくちゃわかる。毎日めちゃくちゃ頑張っている。

分かり合えるママ同士で、助け合えたら1番良い。辛いけど、なんとかさ、みんなで共に生き延びよう。

ティッシュすら持ってなかったくせに、スーッと消えたくせに言うけど、困ったときはお互いさまだ。

「大丈夫?」
「大丈夫、ありがとう」

何もできなくてもいい。この会話だけで、冷静になれたり、気が楽になったりするのだ。

「戦友よ!」「わかる、わかるわ!」ってオカマ口調で言えば笑ってくれたかな。(引かれるか…)

次は、困っているママさんがいたら1秒でティッシュを差し出そう。ティッシュもヘルプも必要じゃなくて、ママさんが「?」になったら息子が逃げた体にして、えーっと、走って逃げよう。

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