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詩 『花束から』

電車のホームを歩くのは

花束を抱えたおじいさん

ニット帽を被って

体の温もりを花束へ伝えるように

大切に抱えている

あの花束はどこへ行くのだろう

どんな気持ちで花屋へ行ったのだろう

電車の窓から見えたのは

花束を抱えたおじいさん

青空の下で

おじいさんは何を思うのだろう

恋人へ会いに行くのかもしれない

幸せを分けに行くのかもしれない

あとは花束に任せたよ

青空の下の茶色い景色を見つめて

あとは花束に任せたよ

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