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小学生の私が老人ホームで人気者になれた話

私は潜在的に自分より目上の方との

コミュニケーションが得意です。

私はひとりっ子なのですが、

母が42歳のときの子供で、

いとこも一番上は13歳年上だったり、

母の知り合いも必然的に年が上なので

年が上の人と常に関わってきた。

というのもあると思います。

少し脱線するのですが私の父方の祖母は

私が幼いときに大腸がんから、

人工肛門(オストメイト)になりました。

お医者さんが大腸がんに気づくのに

遅れてしまったのが原因で

人工肛門にすることになったのですが

(責めているわけではなく、事実として書いていますが、やはり少しモヤモヤする部分もあります)

その際長期入院をしました。

入院という、環境の変化が祖母の中にある

認知症の種を膨らませ、

私が幼い頃に

アルツハイマー型認知症を発症しました。

認知症の人との関わり方も多少はわかります。

また、父方のひいおばあちゃんは

私が生まれたときには既に91歳だったのですが

耳が遠く、ゆっくりはっきり話すのも

そこで培われたのかもしれません。

いとこ家族は祖父母と曾祖母と

同居していたので毎日大変だったと思いますが、

私は年に一回程度しか会えなかったので

心に余裕を持って、

接することができていました。

話を小学生の頃に戻しますが、

小学校5年生くらいの頃に

近くの老人ホーム

月に一回みんなでボランティアに行く。

という総合学習?がありました。

その老人ホーム

様々な施設があるので

一つの建物に行っても全員に会えるわけでは

ありません。

普段はボランティアに行っている館とは

別の館の方とも手紙のやり取りを

させていただいていました。

班でそれぞれの建物を訪問するのですが、

私はその班のリーダーを担当していました。

私は気づくといつもリーダーになっているタイプ

の人間です笑

誰もリーダーがいないと、私やるよ?

と手を挙げてしまうのもありますが笑

もちろん、ただ訪問するだけでは

何をしに来たんだ!

となるのかならないのか、

やはり私たちもいろいろな準備をしてから

行かせていただきます。

大体の流れはいつも同じで

歌を披露し、

利用者さんと一緒に縁日をしたり

貼り絵?をしたり。

みなさんと何かをする。

というのが肝ですね。

若い人のパワーを

利用者さんへ届けます笑

どこにいても私は

利用者さんから呼ばれます。

私の友達ではだめなんだそうです

私が呼ばれるんです笑

嘘でしょ!?

って思うほどいろんな方々から呼ばれて

話をしたり

雑用だってします笑

それだけ深い関係性ができて

嬉しかったのですが、

私には一番嬉しい出会いがありました。

詩人のおじいさんと仲良くなりました。

その方はパーキンソン病を患っていて

車椅子ですが

お話もできるし

まだまだ動かせる箇所はたくさんある。

そんな段階でした。

そのおじいさんも私のことを呼んでは

部屋のペンを取らせたり、

タオルを取らせたり、

もう散々です笑

そんな時間が私は大好きでした笑

老人ホームのボランティアの

好きなところは

私よりも何倍もいろんな体験をした人と

たくさんお話ができるところです。

おばあさんにもおじいさんにも

私は将来

たくさんの人を率いるリーダーになる

と言ってもらえました。

人生の先輩方にそんなことを言ってもらえて

嬉しくて嬉しくて仕方なかったのですが

詩人のおじいさんが

ある時、私を呼んで

私の目を見て話を始めたんです。

大切な言葉です。

しっかり聞こうと

なんだか息を飲みました。

するとおじいさんは

あなたの目は輝いている

と私に向かって言ったんです

私は希望に満ち溢れた目をしている

と言ってくださったんです

詩人に言われたその言葉が何よりも嬉しくて

私は未来に希望を持つことが苦手でしたが

詩人のおじいさんに言われたのなら

絶対にこの先大丈夫だ。

と思いました

今でも私はその言葉に救われています

残念ながら今はボランティアには行けていません

でも、私はあの老人ホームで

沢山の方と出会えたことで

人生に生きる希望を見出だせました。

不安でも、利用者さんからもらった

たくさんの言葉が

私の心の中に入っています。

最後の日、

私は利用者さんから引き止められ

先生たちも

ニコニコしながら部屋から出ていってしまい

みんなを待たせながらも

利用者さんと15分くらい

話す時間をもらいました。

もちろん出口へ行くと

私以外の同級生が全員整列していて

気まずすぎる状況でした笑

ただ、私はそれだけたくさんの人に

愛してもらえて

先生たちにもそれを認めてもらえて

最後には詩人のおじいさんが

出版した詩集をいただきました。

残念ながらボランティアで貰ったものだったので

私自身がもらうことはできず

(多分選べたんですが、私は貰わないという選択をしたような気がします)

学校の教室の本棚に寄付をしましたが

多くの人の

手に取ってもらえることを願っています。

最後まで私はたくさんの人から

たくさんの愛情を注いでいただけて

本当に幸せ者だと思います。

そして、何よりも

利用者のみなさんと関われたことで

私よりも年齢が上の方と

関わる自信がつきました。

多くの方との関わりで

私の人生は色づいたし、

勇気と希望をもらえました。

人が嫌いで、人なんて、

と思っていた私が

もっと人と関わりたいと思えたのは

利用者の皆さんのおかげなんです。

誰かと関わることは

苦しいことかもしれない、

でも、その分何かを得られる可能性

多く秘めているんだ。

と感じました。

これからもたくさんの人との関わりを

忘れてはいけませんね。

noteを読んでくださるみなさんとの関わりにも

感謝しています。

みなさんから得られるものがたくさんあります

こうやってnoteを始めて

私の人生はもっと豊かになりました。

私のペースになってしまうけれど

これからもnoteを書き続けていきますので

お時間があるときに読んだいただけたら

嬉しいです。

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