宿題#16「可愛い子の特権だったもの」
きょうはご飯を食べていたら、かわいい子がいた。
仕切りの向こうからひょこと顔をみせて笑う。
あまりにもこっちを覗くので話そっちのけでその子にくぎ付けになってしまう。
何が気になるのか気になり後ろの景色をみたら赤と白の鉄塔がみえる。
ああいう赤と白の鉄塔は大体東京タワーに見えるお年頃らしい。
帰るときにこっちに全力で手を振るその子。
前は小さい子と犬を人前で可愛いと思っても手を振ったり声に出してみるのが憚られた。
何のアピールだと揶揄されそうという過剰な自意識。
でも今日はかわいい子だなと思ったらにこっと笑えるし手も振れる。
好きな自分で居れる人が好きな人、という話がある。
自分が少しずつ大人になるとそういう人は自然と増えていく。
誰かといる時の自分が好きになれないなら、その誰かと過ごすことを止めてしまうからなのかもしれない。
けれど、自分で何かを選択できているからそういう風に思えるのかなと思う。小さい子にニコッとするかどうか休学するかどうかも含めて、自分のすることを自分で決めれるから誰かといる時の自分も好きでいれる。
さよポニいいよね。