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国際遠距離なのに付き合う意味って?

留学中のスウェーデンで人生初の彼氏ができた。

彼氏ができた、といっても、全然簡単な道のりではなかった。

私の留学の最後の2ヶ月くらいは、恋愛のせいでとってもしんどくて、悲しくて、胸がゾワゾワして、寂しくて、前が見えない、そんな日々を送っていた。

私たちは私の留学初期に出会った。
話の相性が合う私たちはすぐに仲良くなって、とても仲の良い友人関係を続けていた。スウェーデンに住んでいるけど、幼い頃に両親と移民をした背景を持つ彼は、スウェーデン人でもあり、ルーマニア人でもあって、どうやってスウェーデン語を学んだのかとか、母語はどう学んだのかとか、私にとって興味のある話をいつも沢山してくれた。
まだまだ英語力が拙かった私にとって、彼の英語はとっても聞き取りやすかった。

そしていつの日にか、その人のことを好きになった。

私が好きになったその人は、恋愛となるととっても慎重で、誠実な人で、だからこそ遠距離恋愛にあまり乗り気でない人だった。

その人のプライバシーもあるのであまり詳しくは書かないけど、要するに、私の付き合うっていう感覚と、その人の付き合うっていう感覚は、結構違っていて、いま好きなんだからいいじゃん!後先考えずに付き合おうよ!という感じの私と、何年先までちゃんと見据えて深く考える彼の感覚は、正反対ともいえた。

日本 ヨーロッパ 恋愛 ちがい

って何度検索しただろう。笑


結局私たちは、お互い好き同士でありながら、正式には付き合っていない期間が長く続いていた。
傍からみれば、遊ばれてるようにも見える関係だったし、実際私も、自分が帰国した後のことを彼がどう考えているのか、全く分からなくて、でも二人で過ごしている時間はただただ楽しくて、大事な話から目を逸したまま、時間だけが過ぎていった。


でも、わたしの帰国を一週間後に控えたある日、付き合ってくださいと彼は私に言った。
おい!一週間前やん!!(笑)
とツッコミたいところだけど。笑

晴れて付き合ったところだけど。付き合ったといっても、今までとまったく関係性は変わらなくて、変わったといえば、心のもやもやが取り除かれたぐらい。
付き合ったといっても、一週間後には空港で悲しいお別れが待っている。

それでもなおわたしは、好きな人の彼女になれたことが嬉しかったし、今まで彼が、「正式に付き合う」ことをかなり重く捉えて慎重に考えていたことを知っている分、最終的にこうやって決断してくれたことが嬉しかった。

私の周りにも、好きだけど、遠距離をするぐらいまでは好きじゃないから、とか、好きだけど、これから離れる距離を考えると現実的ではないからと、付き合いはせずにお別れをしていた人たちがたくさんいた。

会えないのに、付き合う意味ってあるの?
国際遠距離なんて、付き合う意味あるの?

そんなところだ。

会いたい!!とふと思い立って夜行バスで会いにいける距離でもない。
文字通り、空を越え海を越えてもさらに遥か遠くにいる相手と付き合う意味って?

私はここに関しては、論理的には答えは出せないと思う。

だって好きなんだから、好きな相手とは付き合っていたいじゃん。
っていう子どもみたいな答えしか出せませんでした。
こんなに好きなんだから、もう移住してもいいやとか。そんな、周りから見たらきっと浅はかなんだろうけど、純粋に、相手のことが心から好きで、ずっと一緒にいたいと思ったから。


でも、好きなんだから付き合えばいいじゃん!って、そう簡単にはいかない遠距離だからこそ、お互いに何度も何度も話し合うことが必要で、価値観の擦り合わせが必要なんだと思う。


そうして、私は日本に帰国をして、実際に遠距離が始まった訳だけど、最初は不安で不安で仕方がなかった。
元々彼はあまり連絡をまめに取れる相手ではないし、チャットのやり取りも苦手な人だから、こんな状態で国際遠距離になんてなったら、私のメンタルは持たないんじゃないのかな?と。


そんなこんなで時は流れて、もう少しで4ヶ月目を迎えることになるけど、結局のところ私たちは、想像よりもかなり良い形で遠距離を続けられている。

お互いにあまりストレスを感じることもなく、でもほぼ毎日ビデオ通話をして、時にはずっと繋ぎぱなしで勉強をしたり、一緒にご飯を食べたり、動画を見たり、離れていても案外一緒にできることって、いっぱいあるなって感じている。

何より、この4ヶ月でさらに、断然、彼と仲が深まったなと思う。元々友達だったからかなり仲が良かったけど、付き合ってからも友達のようになんでも話せる関係だったけど、最近さらにそれが深まったなと感じるときがある。

オンラインで話しているなんて気にならないぐらい、ふたりで話している時間は充実していて、どうでもいい話、今日あったできごと、真面目な話、ほんとになんでも、こうやって共有できる相手がいるって、ほんとに心から幸せだなと思う。

時差の関係で、こちらが夜のときに電話することが多いから、自然に帰宅する時間ははやくなって、飲みに行っても二次会とかまではいかなくなって、あぁはやく帰って話したい〜とルンルン気分で帰ることが日課になった。

毎日顔合わせることって大事だなって思う。それを、どちらも無理することなく続けることが大事。毎日何時ね!でもなく、できたら明日もしようね!で、ゆるりゆるりと、結局毎日なんとなくちゃんと話せている感じが、緩くて、リラックスできて、縛られなくて、でも支えられていて、頼ることができて、心地の良い関係だ。

でもきっと、わたしの知らないところで彼はとっても努力してくれていて、チャットもまめに返してくれたり、話す時間を作るために工夫してくれているんだと思う。  

これから先、何年先のことなんて、分からないよね。そんな先のことを考えて不安になったって仕方ないよね、

今は、遠距離でもとっても幸せで満たされる生活を送れているから、今はこのまま、こうやって向き合ってくれる彼に感謝して、関係を大事にしていきたいなと思う。


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