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IMATの過去問のオススメの利用方法【イタリア医学部2位合格者が解説】

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〜10月11日 00:30

Ciao! イタリア国立医学部生のNobuです。



本記事でわかること

  • IMATの点数を格段にUPできる過去問の利用法がわかる

  • 上位合格者の過去問の利用法を知れる

  • 独学でIMATの対策をする際の注意点がわかる



「IMATは過去問の対策方法で合否が決まる」

これはIMATに1位で合格した同期(私より高得点で合格した人)の言葉です。

その同期は、1年浪人して合格しているのですが、1年目に勉強しなかったIMATの過去問にひたすら取り組み、苦手分野を端から端まですべて潰したそうです。

その結果、合格できたと語っていました。


個人的にはこの話は少し盛っているような気がしますが、IMATの合格は過去問を極めればできるという点は私も同感です。

私自身、IMATに2位で合格・全体の上位1%の成績で合格できたのは、過去問を極めたのが理由の1つだと考えています。


そこで本記事では、2位合格者が実践したIMATの過去問の利用方法と注意事項を解説します。私だけでなく、高得点で合格した医学生の勉強法を参考にして、誰でも簡単に真似できるよう、工夫しました。


合格体験記でも過去問の利用法については、少し触れましたが、本記事の内容は合格体験記では紹介していないため、あわせてご覧いただけると、IMATの入試対策方法の全体像が掴めるかと思います。


それでは早速、本題に入ります。



IMATとは? 【イタリア国立医学部】

IMATは、イタリア国立医学部英語コースの入学試験で、例年9〜10月ごろに対面形式で実施されます。試験会場は、イタリアをはじめ、複数の海外会場で受験できますが、日本には会場がありません。


入試は筆記試験(マークシート式)のみで、国立大学すべてで共通です。面接や小論文などの試験はなく、筆記試験の点数のみが合否に影響します。


試験時間は全部で100分、問題数は60問です。


IMATの詳細は、下記記事にて解説しています。


誤答を選ぶと減点される加点・減点方式なため、入試本番で減点されずに、高得点を取るための戦略が存在します。

※ IMATの試験本番の戦略は、別記事で解説します。



IMATの過去問を入試対策で利用すべき3つの理由

私が上位1%の点数でIMATに合格できたのは、過去問をマスターした点が大きいと考えているため、受験生には「過去問を完璧にする」ように、口酸っぱく伝えています。


過去問を使うべき理由は、次の3つです。

  1. 重点的に対策すべきポイントと試験の難易度を把握するため

  2. 試験形式や独特の言い回しに慣れるため

  3. 代替できる問題集がないため


それぞれの理由を解説します。


1. 重点的に対策すべきポイントと試験の難易度を把握するため

試験を攻略するためには、まずは”敵”を知ることが重要です。”敵”を知るには、実際に過去に出題された問題(過去問)を解くのが最良の方法でしょう。


実際、過去問を10年分以上こなせば、どんなに鈍感な方でも、頻出分野や求められている知識量や深さを把握することは難しくないはずです。


IMATはイタリアの試験なため、日本の大学入試とは出題される範囲も単元ごとのレベルも大きく異なります。


特に、日本の参考書などの大学入試用の教材で対策する場合は、IMATで問われる内容と日本の大学入試で頻出の知識とは異なる場合もあるので、注意してください。


過去問を利用すると、IMATの頻出分野や知識、単元ごとの難易度を把握でき、効率的な入試対策がおこなえるのが、最大のメリットです。


2. 試験形式や独特の言い回しに慣れるため

IMATには問題形式や言い回しに癖があり、初見で高得点を取るのは難しいです。


Logical Reasoning や Problem Solving などは問題パターンが存在するため、問題パターンや解き方に慣れていないと、時間をかなり消費してしまいます。


また、IMATでしか見かけない独特の言い回しもあり、場合によっては英単語を知らないだけで、点数を落としかねない問題もあります。


例えば、化学でお馴染みのアセトアルデヒド(CH3CHO)は、IMATでは Acetaldehyde ではなく、Ethanal です。


常識と言われれば反論できませんが、IMATでよく使われる用語を知らない問題もあるため、出てきた用語や言い回しは何度も復習して、暗記しましょう。


3. 代替できる問題集がない

IMAT対策に利用できる過去問以外のオススメの教材は、今のところありません。そのため、過去問を問題集として利用し、繰り返し解き直して、過去問の知識を定着させるのがオススメです。


過去問で1度出題されている問題が全く同じ文言で出題されることは考えにくいですが、似たような範囲の問題が問われる可能性は十分にあります。


「過去問だからもう出題されない」と手を抜かずに、過去問で扱っている内容すべてを完璧にマスターする気持ちで対策しましょう。


過去問を利用して、IMAT対策する際は、他の問題集や過去問に手を広げるのはNGです。


まずは1つの教材だけを何度も復習して、問題の解説を書けるぐらい完璧に身につけてください。教科書や参考書を通読せずとも、過去問だけで力が相当ついていると思います。


IMATは試験科目が多く、試験範囲が広いため、色々な教材に手を出すのではなく、1〜2つほどの教材を完璧にするのがオススメです。


mirunoteでは現在、日本人を対象とした日本語のIMAT対策用のオンラインコースを開発中です。科目別のIMAT対策用の問題集も作成しています。完成まで今しばらくお待ちください。



IMATの過去問の3つの入手方法

IMATの過去問の3つの入手方法は、次のとおりです。

  1. 公式HPからダウンロードする

  2. Amazonで問題集を購入する

  3. 家庭教師を利用する


海外のサイトでは、IMATの過去問が違法アップロードされている場合もありますが、サイトによってはウイルス対策が不十分な場合もあるので、ダウンロードする際は、自己責任となります。


安全策を取るなら、次の3つの方法を検討してください。


1. 公式HPからダウンロードする

IMATの公式サイトから、ダウンロード可能です。ただし、問題の答えがランダムではなく、すべて選択肢Aに修正されています。

あらかじめ解答がわかっているため、問題集としては利用しにくいですが、後述する復習用の教材として利用する場合は、解答がすぐ分かる公式の過去問がオススメです。

公式HPに掲載されているIMATの過去問の日本語解説は、下記マガジンでまとめています。


2. Amazonで問題集を購入する

IMATの過去問と英語の解説をまとめた問題集が、Amazonで販売されています。

PDFではなく、ペーパーブック版であり、英語の解説が付属しているところがポイント。

ただし、最新年度の問題までは対応していないため、直近の過去問は別に用意する必要があります。


3. 家庭教師を利用する

mirunoteチューターでは、IMATの過去問などを利用して、マンツーマンの入試対策をおこなっています。

mirunoteチューターでは、ご入会時にランダムな解答のIMATの過去問をすべてお渡ししております。詳細は、初回授業時にお伝え致します。



IMATの過去問はいつ解くべきか。

個人的には、入試の受験を決めた段階で真っ先にIMATの過去問を解き切ってしまうことをオススメしています。


IMATの入試問題でよく問われる部分や問われ方は、日本の大学入試とは全く異なるため、試験対策を本格的に始める前に知っておくべきでしょう。


また過去問を活用すれば、弱点の把握だけでなく、合格最低点との比較で志望校の決定の参考にすることができます。


私が実践したIMATの過去問の利用法や勉強法は、下記記事にて解説しています。



過去問は直前まで残しておくべきか?

直前まで残さず、すべての年度の問題を解き切って、全年度の問題の復習に十分な時間を割いてください。


直前まで過去問を残しておくほうが良いと考える方もいますが、IMATの過去問は、年度ごとに科目ごとの問題数が違ううえに、問題の難易度のばらつきが大きいため、直前まで取っておくメリットはありません。


過去問の代わりに、上位合格者が作成したIMATの模試(予想問題)を解いて、実際の試験の流れを確認されることをオススメします。予想問題の詳細は、下記URLからどうぞ。



IMATの過去問のオススメの利用法

繰り返しになりますが、私をはじめイタリア国立医学部に上位合格している学生のほとんどが、過去問を極めています。


過去問分析を徹底的におこない、苦手分野を重点的に対策すれば、IMATに合格することはそれほど難しいことではありません。


とはいえ、過去問のセットはあまりないので、無駄にせずIMATの過去問を活用するためには、合格者のやり方に倣うのが1番でしょう。


本項では、私が家庭教師として指導している「過去問の利用法」をもとに、誰でも再現できるよう、工夫を凝らした方法を解説します。


具体的な過去問の使い方の流れは、次のとおりです。

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