ありがとうとごめんなさい

けんか別れした友達が死んだ
知ったのは半年も過ぎたころだった
些細なことだった。
上から目線の彼女の物言いが癇に障っていた
我慢の限界を越えた時に彼女に言ってやった
もう、我慢するのはイヤなんだと言ってやった

風の便りに結婚したと聞いた
おめでとう。と心の中で思った

風の頼りで病気になったと聞いた
すぐ治るだろう。と心の中で思った

借りているものがある
いつか返せるだろう。と思っていた

彼女はもういない
もう、仲直りもできない
結婚おめでとうも言えない
お見舞いにもいけない
借りているものも返せない

またひとつ十字架を背負った
私は私を許せない気持ちになっていた
その日、別の知人からLINEが届いた

『こんばんは

いま、自身の「◯◯さんへの想い」伝えますね(^^)

私は　◯◯さんに感謝しか無いんです！

沖縄を体験させてくれた唯一の恩人です！

おそらく…◯◯さんに紹介されなければ、私は今でも沖縄を知りえなかったと思います。

本当にありがとうね。
そういう感謝の気持ちを一度も伝えた事が無いのを感じて伝えた次第です。
本当にありがとね〜(^^)

今後も、何かあったら、相談くださいね(^^)

いつも、中途半端ですいません』

知人を通じて彼女がメッセージを伝えてくれたに違いないと思った。
私こそありがとう。
あの時はごめんね。

くだらない喧嘩なんてするもんじゃない