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(株)良品計画 と MUJIハウスの魅力

こんにちは、商社マン太郎です。


今回は、みんな大好き無印良品 と 気になっていたMUJIハウスのこだわりと魅力 についてのコラムです。

直近、コロナの影響を受け、米無印は破綻し、民事再生、日本無印も株価右肩下がり、実店舗を持つ小売業としては大変苦境かと思われます。

いろんな意見はありますが、

無印良品ファンとして、少しでも注目を浴びて欲しいという応援の気持ちでコラムを書きました。


平素、建築資材やDIY用品を販売している、商社マン太郎の目線で書きます。


知っていることを書きます。知らないことは書きません。

知りたいことは調べます。

------目次-------

⑴無印良品の生い立ち 

⑵MUJIハウスの良さ

⑶MUJIハウスの こだわり

(4)MUJIハウス タイプ別紹介 「木」「窓」「縦」「陽」

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⑴無印良品 生い立ち

1970年代 大手スーパーマーケットの西友(SEIYU)のPB(プライベートブランド)としてスタート。

1989年セゾングループ代表 堤 清二 氏が

ブランド物が持て囃される社会、大量生産大量消費の社会に疑問を持ち、「訳あり品のいいものを安く」「"ノーブランド"という"ブランド"」のコンセプトで、製造小売業として頭角を現しました。

当初は、セゾングループ100%子会社、ほぼ独立した状態で成長していきます。

メーカーは製造、小売店は販売、商社は流通 と基本は区分けされているサプライチェーンの中で、
7000点以上の幅広いジャンルの製品を自分たち製造、販売まで行う会社はなかなか他にないかと思われます。

製造計画も自分、在庫リスクも自分、販売網の構築も自分、、、

コスト面は優位かもしれませんが、リスクはそれだけ増えます。

しかも大手商社のように、グループ会社間ではなく、全て自社にて行っております。それだけ自分たちのコンセプトに忠実で、責任を持っているのだと想像できます。


製品については賛否あるかもしれませんが、当初からコンセプトへのこだわりは強く、

大人気のレトルトパウチカレーは良い例です。

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ここでいう ”こだわり”は、「省梱包」という意味です。

過剰に箱入れせず、パウチのまま販売する。

他にも不揃いのポップコーン、端材で縫われた靴下など。

あらゆる製品がコンセプトに沿った製造ストーリーがあります。


⑵MUJIの家

さて、本題はこちらです。

先般(株)MUJIの社員の方と打ち合わせの際に、色々学ばせていただきました。

他にはないメリットが山ほどあるので、見て将来の選択肢の一つにしていただければと思います。

販売会社は、実は、良品計画ではなく、子会社の(株)MUJIの家になります。資本はほぼ良品計画ですが、一部(株)NCNが保有。理由は後述いたします。

MUJIの家は2004年に販売を開始、初年度は1軒だったものが、2019年には5000軒の販売軒数。積水ハウス14200軒、三井ホームが3450軒なので、ハウスメーカー大手の約半分の実績です。

そんな、快進撃のMUJIハウスの人気の理由を見てみましょう。

⑶MUJIハウスの こだわり

衣食住全ての製品を製造販売する無印良品が、その延長で、生活そのものも提案しようと、製品の 「箱」 の販売を始めたというイメージです。

コンセプトは「永く使える」「可変的」「四季に寄り沿う」

ではコンセプトのために、MUJIハウスが他社にないどんな拘りを持っているか掘り下げてみます。


①「永く使える」ために

そもそも、日本の戸建住宅の寿命が何年くらいかご存知でしたでしょうか。

正解はおよそ30〜40年ほど。

引越しの際にどんな古いところでも築40年くらいまでしかないのが納得ですね。

木造での劣化を防ぐために、結露 を防ぐことが重要。法隆寺などが顕著な例で、換気がすさまじく、何千年も保っている。

しかし戸建で、隙間風だらけにするわけにいかないので、木部分に結露が起きない、温度差が起きないようにする断熱方法をとります。

ここでは、結露の原因である内外の温度差を最小にするために、柱に沿った内断熱と外周多いこむ外断熱の、内断熱+外断熱=ダブル断熱法を取っている。加えて、外断熱と外壁の間に隙間を空けることで、結露防止する。

ちょっとイメージし辛いかも。。

②「可変的」のために

一番の特徴はやはり、工法にあります。

日本の木材住宅では主に在来工法、アメリカ式の2x4(ツーバイフォー)工法が主です。

(簡単に説明すると、在来工法は梁と柱(線)で建物を支える。2x4工法は壁(面)で建物を支える。)

そんな中、SE工法を活用。

これは、元々鉄骨造、RC造などで使われていた工法を木造に落とし込んだ工法です。(スーパー、体育館など、入口がめちゃ大きいところで使われているイメージです。)

これにより、広い間口、ガラス一面の壁、柱や壁の省くことがきます。空間を自由に使えるようになったことで、壁を作らず、仕切り扉にて部屋を仕切り、子供の年齢や家族構成によって自由に間取りを作ることができるようになりました。

最高の工法ですね。

ではなぜ、みんなSE工法で作らないのか???

SE工法で必要になる、「構造計算」をできる人がいないからです!実際、木造 日本では構造計算は3%しか行わていません。

現代でも、建設工務店は、さんちゃん企業が多いため、構造計算がそもそもできなかったり、外注コストを下げるために行わないのが通常です。そのため、在来工法や2X4がメインになっております。

木材が少ないと耐震性が不安かと思われますが、

もともと体育館などで使われる構造なので枠組工法・2x4工法にくらべて耐震性問題ないどころか、強い!実際に地震震災地では、SE工法での倒壊記録は現状ゼロ!


*ちなみに、構造計算を行なっていないのは決して手抜き工事というわけではなく、建築基準法で免除されているからです。

(建築基準法が施行された1950年の時代背景が要因で、戦後間もない東京では、家をとにかく建てることが重要でした。そのため、500平米以下で戸建ならば構造計算を免除したというのが根本です。)

替わりに、業者は、壁量計算という簡易的な手法で行います。

しかし、壁面量のみで耐震等級を考えるので、不必要な壁や柱が入ることが多い。そのため、間取りの自由度が少なってしまうという仕組みです。



(4)MUJIハウス タイプ別紹介 「木」「窓」「縦」「陽」

「木の家」 「窓の家」 「縦の家」「陽の家」の4種あります。

その中で特にお気に入りの2つをご紹介いたします。


「窓の家」

窓位置を自由に配置でき、外観を絵画アートとして捉えるという新しい考えです。ビルなどの考えを戸建に取り入れるアイデアは、工法だけではなく、外観にも取り入れたようです。

こちらはデザイナーは、新国立競技場、歌舞伎座、鎌倉のスターバックスなどをデザインした、隈研吾 氏に依頼しております。

以下は、作品の一つ 浅草文化観光センター です。見覚えありますか?よく見ると非常に繊細なビルです。窓のビルですね。

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「陽の家」 

憧れの平屋!

平屋特有の圧迫感をなくすために、勾配天井を活用して高さを確保。

田舎にのんびり暮らすにはぴったりですね。

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以上

簡単ではありますが、紹介でした!

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