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そんなこと あるのかもしれない

夏休みを使って、一週間ほど帰省していた。
実家は九州の田舎のほう、東京からだとなんだかんだで半日くらい時間が掛かる。お金は10万円くらい。

僕には妹がいて、妹は実家の近くに住んでいる。
そこには4人子供がいるので、うちの子供は五分の一の孫だ。
しかし、今年になって実家と妹一家の関係が悪化し、没交渉になってしまった。
そうすると、みんな孫ロスになるのか、うちの子供のちやほや度がいつもより高かった気がした。子供は、毎日一緒にいるとホントに大変だけど、たまに接する分には沢山の大人を癒してくれる。

少しずつ変化はあるが、根本的には変わらない町並み、少しずつ年老いていく両親、もう少し帰省できればいいのだけれど、子供と犬を連れて帰るのは、そこそこ体力が必要だ。
せめて、この風景を写真にと、家族を動画や写真にできるだけ残そうとする。こういうときデジカメだと構えられてしまうけど、スマートフォンだと自然な瞬間が切り取れる。

うちの子供は、ちょっと走れるようになり、ちょっと1語文を話せるようになり、ちょっといたずらが複雑になった。オーブントースターに胡椒の瓶が入っている位のいたずらだ。
欲しいものや気になるものを指で示すので、モノを取ってあげたり、それが何かを教えてあげる。
また、意思表示を、泣く以外の動作で示すようになったので、少しずつコミュニケーションが取れるようになってきた。

ごく簡単なものとは言え、コミュニケーションが取れると面白いし可愛い。

「今のまま、大人にならなきゃ良いのに。きっと今が一番可愛いんだと思う」そう、配偶者が呟く。
「いやまあ、これから先もしばらくは可愛いよ」自分の体験も少し思い出しながら僕はそう返す。

少し恥ずかしがりながらも、母親との買い物に付いていって、一緒に何を買うか決めてくれる。そういう仲の良い息子になってくれるといいな。
もしよければ、お父さんともキャッチボールでもして欲しい。

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miruhi
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