音楽について
私は小さい頃から音楽を聴いて身体を揺らす事が大好きだった。
2歳頃に撮られたビデオテープの中にはまだ、山下達郎の"ドーナツソング"を聴きながら踊る私の映像が収められている。それくらい、昔から大好きだった。
今回のnoteでは私の音楽史について書きたいと思う。
幼少期(Madonna/山下達郎)
音楽を能動的に聴いていた記憶は、保育所時代に遡る。
保育所の頃、私は母親お下がりのバービー人形を片手に、Madonnaのコンピレーションアルバムを聴くのが日課だった。
特に、“Holiday”と“Express Yourself”、“Vogue”を繰り返しリピートしていた。
山下達郎や竹内まりあ、荒井由実なども、両親がファンであったことから、CDが擦り切れるほど聴いていた。
山下達郎は、当時はまだコンサートのチケットも取りやすく、6歳頃から4回くらいは行ったと思う。
最近はシティ・ポップ/ジャパニーズ・ファンク流行の影響か、めっきり取れなくなってしまったが。
小学時代(80's/Pops)
小学生になると、80'sやBeatles、流行りのポップソングを聴くようになった。
父がその類の音楽が好きだったこと、また家族で好んで観ていた映画の影響が強かったと思う。
その頃の思い出として特に覚えているのは、小学3年生の夏、イタリアに住んでいた友人宅に短いホームステイをしていた時のことだ。ちょうどAvril Lavigneの"Don't Tell Me"やMaroon 5の"This Love"がヒットしていて、毎日のように友人と聴いていた。
小学校高学年には、私の音楽好きを見かねた父がCDプレイヤーとiPodをプレゼントしてくれたお陰で、貯めていた小遣いをCDとiTunesに費やすようになった。
中学時代(LadyGaga/HipHop)
中学2年生の頃にLady Gagaがデビュー、またYouTubeを使用するようになってから、私の音楽好きが加速した。
GagaがThe Monster Ball Tourを日本で行なった際には参戦し、彼女のパフォーマンスと会場にいたドラァグクィーン達の美しさに圧倒された。
私のLGBTQコミュニティに対する考え方は彼女に育成されたと思うし、彼女無しでは今ごろ自分のセクシュアリティについて悩んでいたように思う。
また、当時ダンスを習っていたこともあり、流行りのHipHopやR&Bなども好んで聴くようになっていた。
高校時代
高校時代になると、私は勉強をしないことと引き換えに、より一層音楽の世界へとのめり込んでいった。
1. EDM
高校1年生の頃に、世界中でEDMが流行し始め、2011年の11月、Aviciiが"Levels"を発表した。あの曲を聴いた衝撃と快感は忘れられない。
Satisfingとはこの曲のことを言うのだろうと思った。
まだUltraやTomorrowlandが日本では然程有名ではなかった頃なので、日本語で書かれた情報も少なく、必死で(ネットで知り合った)音楽仲間達と最新の音楽/フェス情報を集めていた。
2012年のTomorrowlandのライブストリーミングは、会ったことも無い友人達と、夜通しSkypeをしながら観ていた。私にとっての青春だった。
また、この頃にSkrillexのライブやちょっとしたEDMのフェスなどにも行っていたように思う。
2. クラブミュージックとの出会い
また同時期に、私は地元のCDショップに入り浸り、店員だった素敵な、そして知識豊富なお姉さんにオススメの作品を教えて貰っていた。
EDMと並行して、Tyler The Creater, OFWGKTAなどの前衛的なHip Hopを好んで聴いていた私は、彼女が紹介してくれたBrainfeederやTOKiMONSTA、SeihoのレーベルDay Tripper Recordsなどを聴くようになった。
またその流れから、プロパーなクラブミュージックも聴くようになった。例えば、SOULECTIONというLAを拠点とするコレクティブなどだ。
彼らのMixをSoundCloudで聴き、Boiler Roomの映像を見るようになったことは、私のその後の音楽人生を大きく変えた。
3. テクノとの出会い
ある日、CDショップのクラブミュージックコーナーを歩いていたところ、ふとNina Kravizのファーストアルバムが視聴コーナーにあるのを目にした。
テクノというジャンルには全く触れたことが無かったが、そのジャケットの美しさに惹かれて、視聴することにした。
すぐに私は、彼女の美しい歌声と、ミニマルなサウンドに魅了された。ロシア人プロデューサーの彼女が作る音楽は私をテクノというジャンルに引き込んだ。
(Ninaについてはまた別のnoteで書いてしまうかもしれないが、とにかく、彼女はいつまでも私にとってのミューズであり、ロールモデルなのである。)
Ninaに出会ってから、私はもっぱらテクノばかり聴くようになった。
日々、新しい音を求めてネットの海を彷徨い、Boiler Roomを観て、レコードにも手を出すようになった。
受験勉強は捗らなかったし、親との関係は最悪だったが、テクノを聴いている時だけが幸せだった。
レコード屋では、“テクノを聴いている変わった女子高生”として面白がられ、様々なジャンルの音楽を沢山教えていただいていた。
その中で、テクノが私の生まれる前から存在していたこと、あのJeff Millsの"Mix-Up"が私と同い年だったこと。全てが愛おしく、全てが新鮮に感じた。
テクノを通じて新しい素敵なコミュニティ・人々に出会えたことは、私のとても辛かった高校時代に光を灯してくれたし、希死念慮さえあった私を窮地から救ってくれた。今でも、テクノには出会うべくして出会ったと思っている。
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このように、私はずっと音楽と共に生きてきたし、これからも私のアイデンティティの一部、根幹を為すものとして、音楽と触れ合っていくのだと思う。
長くなってしまったので、また私のテクノ愛やオススメの音楽については、またいつか別のnoteで書きたい。ここまで読んでくださって有難うございました🌿
皆さんも人生を変える素敵な音楽に出会えますように。