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映像担当者が語る!MATAHARI

 皆様こんにちは。「みるアジア」の映像担当です。
 いつも「みるアジア」をご視聴いただきありがとうございます。
 先日の「追風者」のメルマガはいかがでしたでしょうか?
 
 「みるアジア」では、ひっそりとアジア圏以外の作品も配信しているのですが、皆様の目に止まる機会はあまり多くないと思います。

 そこで今回は角度を変え、「みるアジア」ではなかなかスポットのあたらないアジア圏以外の作品の中から、ロシア・ポルトガル・ウクライナ合作のドラマ「MATA HARI」(マタ・ハリ)を紹介させていただきたいと思います。

「MATA HARI」推しポイント(1)【俳優】

 俳優陣が豪華です。
 主人公マタ・ハリ役のヴァイナ・ジョカンテはクロード・シャブロル監督の「刑事ベラミー」に出演しています。
 マタ・ハリの夫ルドルフ役のジョン・コーベットは「セックス・アンド・ザ・シティ」シリーズに出演。
 「ナイフ」と呼ばれる強盗マシュー役のアレクサンドル・ペトロフは日本でもヒットしたロシア映画「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」の主演俳優です。

 個人的に驚いたのは、「1492コロンブス」などのジェラール・ドパルデューと「ブレードランナー」などのルトガー・ハウアーが出演している事でした。しかも脇役です。
 他にも鑑賞中は気が付かず、のちに調べて「ハイランダーか!」なクリストファー・ランバート、「M:I-2の博士か!」なラデ・シェルベッジアなど。

 また、フランス、アメリカ、ロシア、ポルトガルなど、出身国や活動拠点も様々で、ドラマ作品でこれほど多彩な陣容が揃うこともなかなか無いのでは、と思います。


 その中で私が最も推したいのはこの方・・・
 デカダンス貴族 リディア役 ヴィクトリア・イサコヴァ 1976年生まれ ロシア国籍

 個人的に作中で最も輝きを放っていた俳優だと思っています。
 物語序盤、マタ・ハリの運命を大きく動かすことになる人物を演じているのですが、
 その氷点下5度くらいの冷たいまなざし、シベリアに生息する毒を持った爬虫類のような笑顔、300年でも生きてきたかのようなどんよりとした気だるいたたずまい。。。

 そんなあやうい「不健康美」を目の当たりにし冷静さを失った私は、「この人は誰だ、誰なんだ!?」といったん鑑賞から離脱しガタガタと震えながらも検索、普段の穏やかな笑顔の画像にたどり着き心を落ち着かせつつ、彼女の登場回を繰り返し観ることになりました。

 こういう出会いがあるとうれしいものです。
 いつか機会があれば、「ロケーション」「演出」についても少しお話しさせていただければと思います。
 「MATA HARI」ぜひご覧になってみて下さい。