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Olympus Pen EED ハーフサイズカメラを買った #MNG
写真撮影におけるRaw現像の手間
前回のNoteでは主に動画用にSony Fx30を買った経緯などを説明しました。動画は作品制作など編集を前提としてLog撮影を行い、編集時にLutを適用して色を決めるカラーグレーディングをすれば良いと考えました。
せっかくなので写真も撮影しはじめたのですが、写真は気軽に深夜の散歩や家族との生活を記録する目的のため、Raw撮影後に一枚ずつ色を調整するのは面倒すぎると感じ、悩んでいました。1~2時間撮影してたら50枚くらい撮れちゃいますよね。Macに転送してどうこうする時間が足りないので、撮って出しでLineとか送りたい!色々試した結果、“色転び”を決定することが撮って出し派にとっての課題であると感じています。
クリエイティブルック + Heif撮影は80点くらい
SONYのミラーレス最新世代には撮影時に色を決める方法としてクリエイティブルックがあります。さまざま試した中ではINやFLを好んで使っているのですが、細かい設定をいくら調整しても、被写体によっては完璧に好みの色にならないことがあります…しかし、素の色よりは良く、主観的ではありますが、80点±10点程度の結果を安定して得られる印象があります。
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一回フィルムを使ってみたくなる
クリエイティブルックで自分はどんな色づかいを目指してパラメーターをいじっているのだろうか?よくよく考えるとフィルムっぽい色味なんですよね。INはインスタントカメラ風、FLはフィルム風らしいです。
フィルム映画は見たり、大昔に写ルンですは触った事あるけど、フィルムっぽい色味を目指すのなら一回アナログカメラを触ってみようと思いました。フィルムは高騰していますが、フィルムカメラ自体は比較的手頃な価格です。
Olympus Pen EED
色々調べた結果、ハーフサイズカメラというものがあることが分かりました。36枚撮りフィルムであれば72枚も撮影でき、1コマのフィルムに2枚撮影するというフォーマットのため、フィルム代も節約できます。もちろん、その分粒子が目立ちますが、APSC機でのザラザラ感も好んでいたため、むしろ好都合です。深夜の散歩のお供として、ハーフサイズで明るいレンズを搭載し、軽量な機種を探した結果、トップ画像のOlympus Pen EEDを中古で購入しました。1967年発売のモデルですが、動作するものが1万円ほどで手に入りました。一眼レフ機のPen F系とも迷いましたが、一眼レフ機のPen F系とも迷いましたが、FX30を携帯しつつ、追加で写真機を持つならコンパクトなフィルムカメラが良いと考え、レンズ一体型にしました。50年以上前の製品が現役で使えるというのは、デジタル製品ではあまり聞かないことですよね。
作例(Kodak Ultra Max ISO400)
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縦に2分割するので普通に構えると縦構図になります
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感想(箇条書き)
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フィルムはなんもしなくても色が好み・・・ハイライトの溶けかたも好き。自分はギリギリカセットテープやレコードなどのアナログも体験してきた世代ですが、圧倒的にデジタルの恩恵を受けてきたので、なぜフィルムの色が良いと思うのかは謎です。
ハーフサイズのノイズ粒子感は個人的に愛せる。
撮影した後に振り返らない撮影体験が最高。現実にフォーカスし続けられる。
撮影時に目測でピント合わせするのが難しすぎると感じたので、一眼レフ機もやっぱり気になる。(Pen F系)
深夜でも光を見つければISO400 / F1.7 + シャッター遅めで夜でも撮影できる。光量が足りないと赤ベロが出現して全く撮影できない。その点はミラーレスの方が強い。
ハーフサイズフィルムのフィルム送り機能が微妙にズレてしまいFuji Color CDでは48枚中24枚しかデータ化できてない。無事フィルムには記録されてはいるので自分でサンプリングする方法を検討したい。
結局、Raw撮影して色直すより面倒くさくなってないか・・・?
一枚撮影あたりの料金 (フィルム代 2000円 + 現像代 1000円) / 72枚 = 41.7円 失敗写真がある前提でも50円ほどなら困るほどではない。35mmサイズで撮影したら一回撮影すると100円か・・・ゲーセンで100円玉を積んで格闘ゲームするみたいな感覚になりそう。
フィルムぽい撮って出ししたいなら富士フィルムのミラーレスも良いのではと思った。