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ラブリーサマーちゃんと『Garden of Remembrance』を語る - "ぼく"のいたずら"おさななじみ"のアネモネ "きみ"を再生する音楽 (3/3) #GoR_anime #ラブリーサマーちゃん

「Garden of Remembrance」公開初日に山田尚子監督作品ファンが行なっていたスペースにラブリーサマーちゃんがサプライズ参加してくださった"ラブリーサマーちゃんと「Garden of Remembrance」を語るスペース"文字起こし第三弾です。

第一弾・第二弾未読の方は、こちらからどうぞ!

登場人物

ラ / み / タ / パ / や
  • ラ:ラブリーサマーちゃん

    • Let's Stop Conflict / 可愛くてかっこいいピチピチロックギャル。「Garden of Remembrance」では楽曲「Garden of Remembrance」「歌詞のない日常」担当。

  • み:みらぼ

    • スペースの主催。とあるよしみでラブサマちゃんとフォロー関係があり今回のサプライズに繋がった。

  • タ:三鷹タカハシ

    • 音楽ユニットMitaka Soundのメンバー / 吉田玲子さんのファン

  • パ:(パ)

    • めんどくさいアニメおじさん

  • や:やまけん

    • インターネットの世界を少しだけ支えるインフラエンジニア、DJ/VJ

"ぼく"のいたずら"おさななじみ"のアネモネ"きみ"を再生する音楽


ラ:あの顔文字がパパパって出るって おっしゃってたじゃないですか?

み:はい🙂🙂🙂

ラ:あれはやっぱり”きみ”なんですけど、その「ゴースト(ニューヨークの恋人)」なんじゃないか みたいな話をされてたじゃないですか 。あれは意図してやられてることなんですけど、そのゴーストが"ぼく”に気付いてほしくてイタズラをしているシーンがいくつかあって。

み: あ、なんかしてたかも!

ラ:ちょっとそのつもりで見てみるとめちゃくちゃ可愛くて面白いので見てほしいなって思いました。

み:おお〜完全にその場にいなくて、お化けとして見守っているだけじゃないよ!ってことですね。

ラ:そうなんです。何気に見えない力が働いてるシーンがあるので!

パ:目玉焼きが ポロっと落っこちるとかっていう。日常なんですけど 何かハプニングが起こりますよね。

ラ:そうそうそう!あと他にも変なところあったじゃないですか!

み:漫画がめくれてた!

ラ:そう!

一同:(笑)

み:最高だなぁ。確かにうっすら脳で気がついた事を言語化する所まで行けてなかったけどラブサマちゃんのおかげで気がつきました。

ラ:いや、すいません。なんか謎のネタバレ説明みたいなのを、こっち側からして本当に無粋なんですけど。でもすごく自分は可愛くてお気に入りなので、皆さんにそうやってみてほしいなと思いまして・・・

パ:それをカワイイっていうのがすごくいい。

ラ:本当にちょっともう1回それで見てみてください!これも”いたずら”かっていうのが可愛いので。

み:絵文字だけじゃないよと。

ラ:そうなんです! はい、あのウイスキーの量を増やしたりとかしてて。そんなことやるんかいっていうところで”いたずら”しちゃったりしてる。

み:その彼氏がどういう経緯でオバケになっちゃったかまでは説明されてなさそうだけど、やっぱりちょっと”きみ”に想いが残ってるって事ですよね。

ラ:これは自分の、いち視聴者としての見解なんですけど。やっぱりこう踏ん切りをつけてあの喪失と向き合うことができるまで心配でいちゃったのかなみたいな風に捉えちゃってますね。

み:女の子が次のステップに進むまでをちゃんと見届けるというか。

ラ:そうですね。弔ってもらえてなかった気持ちになってたのかなみたいな

み:ちゃんと襖を開けて、ラブサマちゃんの音楽と”きみ”と”ぼく”が一緒になって弔ったと。

ラ:そうじゃないと成仏できなかったみたいな感じなのかなと思う。

み:音楽がなかったらそこまで行かなかったかもですね。

ラ:喋りてえ・・・!

パ:非公式ですので大丈夫(笑)

ラ:あの・・・その・・・おさげの女の子がフックになってまして、たぶん彼を弔う、思い出す、向き合うため、向き合うきっかけになった花を抱えている。

み:紫色のお花。

ラ:そうなんですよね。

み:うんうんうん。

ラ:予告編やホームページとかには書かれてるんですけど、 象徴するお花がありまして、そのお花を見たことによって、そろそろ彼の事を思い出す、踏ん切りをつけて弔う準備ができた、お花と出会って向き合うことができたみたいな感じなんですよね。

み:お花・・・アネモネは彼氏と昔に絵を描いてましたね。

ラ:そうなんですよね。

み:おさげの女の子がたまたま持ってるのがフックになったってことですよね

ラ:そうです。そうです。そのおさげの女の子も”おさななじみ”として紹介されてるんですけど。彼女も恋愛って気持ちなのか何なのかは明記されてないし分からないんですけど、彼を思って毎日アネモネを買うように、彼女は彼女なりに彼のことを思って弔っているっていう。その”きみ”と”ぼく”以外にも彼のことを思ってる人が他にもいてっていう暖かさがそこにあるんですよね。

み:わかります!すごく感動しました。主人公の女の子は踏ん切りついて次のステップに行くっていう生き方もあるし。

ラ:うんうん。

み:”おさななじみ”みたいにずっと想い続けるみたいな感じも肯定されてるのかなと思って、どっちが良い話じゃないなと思いました。

ラ:あの結局”きみ”もずっとアネモネの絵をこう描いて飾ってたりとか、やっぱりこう二人でっていうか曲を作る中で思ってたことは、喪失を悲しい話だけにしたくないと思って。それをこう受け取る時に失ってもずっと生き続けるみたいな事ってあるじゃないですか、やっぱり。

み:うん、あります。

ラ:例えば個人のクセが写っているとか、そのなんて言うんですかね。そういう失ってもあなたのこと大切に思ってますっていう気持ちはずっと変わらないなーみたいな。誰かを思う気持ちはその人が生きてても死んでても何も変わらない・・・みたいな。そういう暖かさを大切にしたいねーみたいなこと言いながら作って、それが彼が好きだったお花を買って毎日生けて大切にする、絵にするとかそういうところにあるんじゃないかなと思ってるんですね。

み:あの女の子がギターを弾くのとかも彼の影響だったのかな・・・?今のラブサマちゃんが言ったようなコピーが乗り移っちゃって、”きみ”がその吹っ切れた後にもしかしたら他の男の人とお付き合いするとかはあるかもしれないけど、なんかギターを弾くっていう行為は残っていくのかなと思いました。

ラ:自分もそのギターを誰がきっかけでやったのかとかは知らないんですけど、そうですね。アネモネの絵とかあるし、あってもなくても大好きさよならって気持ち、さよならの後も大好きっていう気持ちは絶対変わらないだろうなって思っています 。”いきものがかり”じゃないですけど、「さよならは悲しい言葉じゃない」みたいな感じですかねっていう気持ちで・・・しゃべりすぎました・・・。

み:めちゃくちゃいい話!

ラ:申し訳ないです。すいません・・・

み:引っ越しできたっていうことが 1歩前に進んだことだと思うし。

ラ:うんうん。わかる!

タ:空っぽの部屋!って思いながら見ました。

み:切なさもある。

ラ:いやそうですよね。いやあでも自分はそのお化け説を言えて満足しました! 本当にマジでお邪魔しました。

み:弱小スペースに来ていただいて、ありがとうございます!

ラ:本当にすいません。自分が来たことによって喋れなかったこととかもあるかもしれないですけど・・・ありがとうございました。お邪魔しました。

一同:ありがとうございました!

※ラブリーサマーちゃん退室

み:コレすごいことになっちゃってますね

タ:いやぁすごいサプライズ。おじさん達が語り合うだけの場だったけど(笑)

み:今日は”きみの色”の公開で結構クリエイターの方が SNS でツイートとかしてたんですよ。 それ見て山田尚子監督が京都アニメーションから羽ばたいて別のとこでやり始めたことによって、知れることとか、それこそスペースにラブサマちゃんが突然来てくれるとか変化があって、なんかこう”新しい挑戦”なんだろうなと。ファンとしても新しい世界が見えてきてる感じがします。

タ:そうですよね 確かに。山田監督のね挑戦からですよね本当に。

み:挑戦ですよね。今までと違うことをやってるから、こういうことになってるんだろうなっていう。

タ:確かにそういうことですよね ・・・ゴースト

み:ゴースト説でラブサマちゃんに火つけちゃいましたかね。あと山田監督がマルチネ って知ってる説ありましたね。

タ:コバルト爆弾αΩは絶対知ってますよ。

み:もうだいぶ前ですからね・・・

タ:むしろだいぶ前の方が知ってそうじゃないですか。やっぱりgassyohさんとか好きでいてほしいじゃないですかなんか!

み: 確かに gassyohさんの曲とか聞いててほしいですよね

タ:聞いてて欲しいっすよね

み:セミテクノ!

semi techno
[MARU-192] Gassyoh - semi ep.2

タ: 山田監督にはセミテクノめちゃくちゃ 聞いてて欲しいですよ!やっぱジャズ EPも聞いててほしいですね。

パ:私はあのマルチネっていうよりは、ボカロ界隈の方でネット音楽を知ったのですけど、その中でむちゃくちゃ良い曲を作る人がいるって知って実際にその CD を買いに行ったりとか直接会ったりして最終的には色々世間話するようになったあのYoshikawa Yoshinoさんですね。

み:よしぼくんだ!

パ:よしぼさんがラブサマちゃんに曲を作っていたことがあるんですよね。それで今回ラブサマちゃんがGoRの曲をつくったという・・・感情。映像作家の人で攻めた人選するんだっていうのは正直発表された時にすごい驚いて。

み:音楽に妥協しないのが山田監督すごいですよね。agraph(山田尚子監督作品の劇伴を担当されている牛尾謙輔さんのソロ名義)を誘うときの気苦労みたいなのもインタビューで見ましたけど。

タ: 音楽に本当に妥協しないですよね山田監督。きみの色の話しもしたくなっちゃいますね(笑)

み:タンタンタンタン・・・(Born Slippy NUXXを口ずさむ)

以上

まとめ

いかがでしょうか。ラブリーサマーちゃんがサプライズ参加してくれた山田尚子監督作品ファンスペースの内容を共有させていただきました。2024年9月に行われたものですが、ラブリーサマーちゃん自身の率直な感想や「Garden of Remembrance」を深掘りするとっかかりの資料としてもネットの海に埋没してしまうのは勿体ない内容だと考えまして、2025年新春に改めて文字起こしをさせて頂きました。

ラブリーサマーちゃんをはじめ山田尚子監督作品ファンスペースに参加して下さった皆様も本当にありがとうございました。このインタビューを読んでGoRをまた見返したり、ラブリーサマーちゃんの音楽を聴いて頂けると幸いです。また普段インタビューなどを行っていない事でつたない質問になってしまった事をアニメおじさん達を代表して謝らせてください。ごめんなさい。

ところで、そんなラブリーサマーちゃんがミニアルバムが本日リリースされたようです。是非チェックしてみてください!私も今から聴く!!

Music For Walking (Out Of The Woods) / ラブリーサマーちゃん

Music For Walking (Out Of The Woods)
https://columbia.jp/artist-info/lovelysummerchan/discography/COCP-42438.html
ラブリーサマーちゃん/LSC
https://x.com/imaizumi_aika


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