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デジタルデュープでコマズレしてお店スキャンして貰えなかったフィルムから写真を救う Lomography DigitaLIZA+

前回のnoteでは初めてのフィルム撮影をしてみたという記事を書いてみました。

フィルムの色味や写りはとても好みだと思いましたが、問題もありました。私が購入したOlympus Pen EEDはハーフサイズカメラで35mmフィルム1枚に2枚ずつ記録するものなのですが・・・2枚目がズレる。写真のコマ間が均等じゃないんですよね。50年も前のカメラだから仕方ないでしょう。

2枚目が大きくずれてる。本来は1枚に2枚キッチリ入るものだと思われる。

現像はヨドバシ秋葉原で行なって、ついでにスキャンもFUJIFILMのCD-R化サービス(1000円くらい)で頼んでみましたが2枚目がズレた場合に対応してもらえませんでした。このままだと撮影したフィルムの半分が無駄になってしまいハーフサイズカメラが名前負けになってしまいます。

デジタルデュープ

フィルムをよく見ると、70枚以上の写真同士が重なっているわけではありませんでした。自分でスキャンできれば、残りの写真も救えそうだと思いました。色々調べて みるとデジタルデュープというジャンルらしく様々な機材も売られているようです。

Lomography DigitaLIZA+

手元の機材と合わせて使えそうだという事でLomography DigitaLIZA+ を購入してみる事にしました。

フィルムをミラーレスカメラで撮影しちゃおうというわけです。妻から借りているSony α7cに、安価に手に入れた古いαマウントであるDT 30mm F2.8 Macro SAM(SAL30M28) というマクロレンズを、Eマウント変換するLA-EA5をつけて撮影してみる事にしました。フィルムを撮影する場合はマクロレンズで等倍撮影するのがセオリーぽいですが、私の持ってる機材だと等倍までは寄れてないので今後の課題とさせていただきます。とりあえず試してみましょう!

デジタルデュープしてます。お試し。

撮影したRAWデータはネガポジ反転しているため、RawTherapeeという無料のRAW現像ソフトウェアで補正しました。

デジタルデュープの結果

以下の写真はホワイトバランスや簡単なコントラスト調整をしています。

最初に貼り付けた画像の右側の写真を救出できました!FUJIFILMのスキャンとは色味とは違います。
この写真は元よりもいい感じの色が拾えました。
最初のロールで一番好きな写真ですが、FUJIFILMのスキャンの方が色が良い気がする(泣)
フィルムは黒も良いですね。APSCのミラーレスで撮影するとこうはいかない。あ、ゴミ写ってる!

という感じで現像済みフィルムから写真を救い出す事を体験できました。

感想・課題

ハーフサイズカメラで撮影〜現像〜デジタルデュープまで一回体験してみて良かったなと思っています。特にフィルム撮影の色は気に入りました。ただ現状の撮影体験に課題は感じています。

  • デジタルデュープは時間がかかります。写真への愛着は湧きますが、撮って出しする気軽さはないので、せめてお店のスキャンに対応させたいと考えています。フジフィルムのスキャンの色味は結構好きだと感じています。デジタルデュープはあくまで作品制作など時間をかけられる時に取れる手段だと思います。

    • デジタルデュープした原因であるハーフサイズのコマ間ズレは良くあるらしいのでお店スキャンを期待するべきではないのかも。そもそもハーフではなく35mm(フルサイズ)で撮るべきなのかも。

    • Olympus Pen EEDのコマ間ずれ問題 → 修理をするか他のカメラを検討するか?

  • 目測ピント合わせが難しすぎて意図通りの写真が撮りずらい。特にファインダーを見た後にフォーカスを変更するのを忘れる。 → 一眼レフやレンジファインダーも試してみるべきか?

早速別のカメラを探してしまいそうな流れな気がしますが、フィルムカメラとはもう少し付き合ってみたい気がしています。たぶん続きます。

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