ゲームするおばあさん(私)
スマホでするゲームが好きだ。
ちょっとした空き時間、本を読むかゲームをするかその時の気分で考える。
写真の「モニュメント.バレー」というゲームがとても好きだった。エッシャーの騙し絵のような不思議な世界を小さな女の子を導きながら進む。
各章ごとに物語があり癒される音楽がある。
複雑な建物があり雨に打たれる海には小舟がある。辿り着くためのドアがあり目指す階段を見つけたら駆け上る。
幻想的な脱出ゲームだったがパート2で終わってしまった。
いつからゲームをするようになったのか?
たぶん子どもを連れて行ってメダルゲームを
したのが大昔。
携帯を持ち始めてからいろいろなアプリを見つけていれた。
一番長く続いたのがやはりキャンディクラッシュでかれこれ10年位はやっていたと思う。
当時は家族にも友だちにも流行っていた。
さすがに飽きてしばらくブランクがあり、ふとまた始める。だんだん難易度が上がり気がついたらまだやっている人は周囲に誰もいなくなり、レベルは4500位になっていた。
そしてやはり無課金でクリアするのが難しくなってきていた。
250円位ならいいか、と思うのがワナである。チリも積もる。
節約年金生活者。
250円と180円の牛乳があったら迷わず安いやつを買う。
だけど、ポチッとクリックすると恐ろしい事に現実感が少々希薄。
わたしはメルペイで支払っていた。
不用品を売ったお金だし、使い途ないし、と自分に言い訳していた。
だけどやっぱりなんかヤダナーという気持ちが拭えず…ある日メルペイ残高を見て「!」と思った。
もともと大金はなかったのだけれど、それなのに、それがだいぶ減っている事にイマサラながら気がついた。
節約年金生活でしょ?とあらためて自問した。
そして「やめよう!」と思った。
1週間か10日ほどキャンディクラッシュから離れた。
その間はスマホやパソコンでソリティアというトランプゲームをしたり、
ピクミンブルームという歩数アプリの「お題」を楽しんだりしていた。
そして約3週間、ようやく決心してキャンディクラッシュをアンインストールした。
(しかしフェイスブックと連携しているのでもしかしてまた同レベルから再開できるのかも?)
思うんだけど、ゲームは時間潰しの他にちょっとしたストレス発散になる。
母を介護している時にこのゲームをしていてその時は多少課金しても短時間の息抜きだから、と思っていた。
だから、課金する事に罪悪感を持ったりストレスを感じるようになったらそれは本末転倒というものである。
そして今わたしは昔懐かしいテトリスや、
かわいいスヌーピーのゲームをしている。
お金はかからない。
それから家人と行っていた頃に貯まってしまったメダルを消化しにゲームセンターにも行く。
メダルバンクは1ヶ月という預かり期限があるのが厄介だ。
好きだった世界遺産やマリオや海物語のゲームがなくなり、モンスターハンターのメダルゲームをしに行く。わざわざ電車とバスで行く。(バスは最近シルバーパスが使えるようになった)
さっさと行ってさっさと帰ってくる。
平日の朝、ゲーセンに人は少なく私のようなおばあさんはさらに少ない。いや、いない。
メダルは手が汚れるので必ず100均で買った白手袋を持参する。
今朝、その手袋をよく洗って干した。
メダルバンク期限なので月末には行かなくてはいけない。多少めんどくさい。
でも次女からラインが来たので誘ってみたら同行する旨返事がきた。
もちろん、手袋は2双洗った。
スマホのゲームもいいけれど久しぶりに会う娘とゲーセンに行くのも楽しい。
おばあさんになったけれど、それなりの愉しみもあるものだな、と思う。