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逢瀬

先日の日曜日は彼に逢った。
逢いたい!というラインがきて、結局、5月から6月初旬まで毎週末に逢瀬を重ねた。
 何もかもから解放されて念願の一人暮らしを始めた。もちろん彼にも自分の城に来て欲しかった。
プライバシーに踏み込む事を躊躇っていた彼も外出自粛規制で家にいるわたしを気遣い、仕事帰りに寄ってくれるようになった。
 早朝から重労働をしている彼のためにお風呂を沸かした。野菜スープと好きな葡萄パンを用意した。

仕事帰りに来てくれるのは土曜日。解除されて書店が開くようになると、家を出て来る理由になり、日曜日も逢えるようになった。
 
 互いに家庭が優先。そうやってもう17年も二人の時を紡いできた。理解し尊敬し合える相手に恵まれた幸運を私達は何度も何度も感謝した。絶対に離れたくない唯一無二の存在。それを護るために何を為すべきか、いつも考えてきた。
 

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