私の求めている物はすべてお茶にあった
ここの所、お茶ブームがやって来ている。
先日、昔お茶を習っていた先生に誘われてお茶会に行って、それは決定的になった。
お茶会に行くと言った時の周りの反応は、「お菓子食べながらお話するの?なんのお話会?」と言った所だった。
私がいわゆる茶道のお茶会と言うと一様に驚かれるのであった。
今、茶道は絶滅危惧種一歩手前のようだった。
私だって、コロナ前にお茶会に行った後に、もうお茶会には行くまいと決めていた。
私にとってお茶会はディズニーランドと並ぶ二大修行場だった。
正座して、濃い〜お茶を飲んで何が楽しい!
お作法もなんか小めんどくさい。
今回のお茶会はありがたいことに椅子席がほとんどであったこともあり、参加することにした。
それと先日、「日日是好日」と言う映画を見たことも関係していた。
この映画の原作本は持っていたが、それほどきちんと読んではいなかった。
糸井重里さんのほぼ日の学校で、この本の作者の森下典子さんが講師をされていて、また、興味が湧いて来たのだった。
雨の日も、晴れの日も、暑い夏の日も、寒い冬の日も、それぞれに味わい深い。
日日是好日。
お茶席で、ご亭主がお軸の説明をした時に「易経」と言うワードが出て来て、ズキューン!と私のハートは見事に撃ち抜かれたのでした。
ここで易経出て来るか?
お茶侮れない。
易経は、私の敬愛する臨床心理学者の河合隼雄さんのお話の中によく出て来る書物でした。
私の求めている物はすべてお茶にあるかも?
美しい庭園とお花、おいしいお菓子とお茶、マインドフルネス、歴史と芸術。
人との語らい。
これからは私、お茶で行ってみたいと思います。
まずはお花と上生菓子を買ってお薄茶を飲む。
喫茶去。