一人ソフトクリーム
私はあんみつが好きだ。あんみつが好きと言うよりはあんこと黒蜜が好きだ。
自分へのご褒美と言うことで、ここの所、ふんだんにあんみつは食べているが、ここに来てソフトクリームあんみつが無性に食べたくなった。
自分に優しくがモットーなもので、早速、一人ソフトクリームあんみつをしようかと思った所、同居人Aから夕飯いらないの連絡があり、夏休み中の同居人Bから外食しようのオファーがあったので、渡りに舟で某ファミレスに行くことにした。
メインディッシュの他にソフトクリームあんみつを頼んだ場合、食べ切れる自信がなかった。
同居人Bは別なアイスクリーム系デザートを頼もうとしていたが、それを解き伏せ、2人で一つのソフトクリームあんみつを食べることにした。
案の定、メインディッシュを食べた後は、お腹がいっぱいで、一人で一つのソフトクリームあんみつを頼まなくてよかったと思った。
ソフトクリームあんみつのソフトクリームは少し溶けかかっていて、残念な感はあったが、ミルキーでことの他、おいしかった。
ソフトクリームって、こんなにおいしかったんだ!
次はソフトクリームを一人で一本食べたい!
次の日の仕事中もソフトクリームのことが頭から離れず、ちょうどいい具合に週末だったこともあり、即日決行することにした。
目的地は、行きつけの大型スーパーのフードコート。
もちろん一人で。
以前、一人今川焼きはしたことがあったが、そこでソフトクリームを食べるのは同居人Bが小さかった時以来だ。
しかもお腹の弱い私は、その頃は自分では食べなかったような。
注文の際は、取り敢えずソフトクリームのお持ち帰りはできるかと聞いてみる往生際の悪い私であった。
カップにソフトクリームだけを入れて、ドライアイスなしで持ち帰ることはできると言われた。コーンなしで。
コーンのないソフトクリームなんて、ソフトクリームじゃない!
私は覚悟を決めてソフトクリームレギュラーサイズを頼んだ。
味はどれにしますか?と聞かれた。
何?そう言えばチョコとか、ミックスもあったなあ〜。
そこにはメロン味もあった。
私は一縷の迷いもなく、プレーンを頼んだ。
ソフトクリームは白に決まっている。
聖火のように手渡されたソフトクリームは、生まれたばかりの赤子のように危うかった。
昔、ソフトクリームを買ってうれしさのあまり、小走りしてすっ転んでだめにしたことを思い出した。
哀しい思い出である。
ここから食べ切るまでは、片手は必ずソフトクリームを持っていなければいけない。
スマホでソフトクリームの写真を撮ることもできない。
なんとか自撮りで撮ったけど。
ソフトクリームはクーラーの効いた部屋で食べると意外と冷たい。
弱った歯茎にちょっと染みる。
車の中で食べることにした。
道すがら、ちょっと舐めたりするのはお行儀が悪く、お店の人に怒られないかとドキドキした。
いい歳をぶっ飛ばしたおばさんがソフトクリーム食べながら歩いている図はなかなかなかだ。
気にしてるのは私だけか?
外に出ると急速にソフトクリームの解凍は始まり、時間との戦いになる。
やっとコーンに達した時は、すでにコーンはシナッとしている。
ここからがソフトクリームのクライマックスである。
ソフトクリームとコーンの同時ガブガブ。
そして、完食。
ソフトクリーム一つ、おいしく食べるにも細かいテクがいるようだ。
忘れていたが、お腹の弱い人は食後のお腹ケアも必要かも。
次に食べる時は、コーン立てを持参した方がいいかも知れない。
百均に売っているだろうか?
幸い、お腹は壊さなかったことを追記する。
もちろん、ソフトクリームはおいしかったです。
最後までお付き合いくださってありがとうございました。