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二人の秀吉

今日は久しぶりの雨なのに、お嬢は傘を忘れた上に、駅にはタクシーがいない。

お風呂上がりなのにしょうがなく、これでもかと着膨れして、夜遅く車で駅までお迎えに行った。

帰って来て、お風呂に入ろうかどうしようか悩むお嬢。
「朝入るのも寒いかあ〜。」
「お風呂場はあっためてあるから、今入るのがいいよ。」と私。

お嬢が言った。
「うちには二人の秀吉がいる!」

はて?

「私は信長!」

はて?

我が家は戦国時代?

「ママととうちゃん(パパとは呼ばない)があっためていてくれるから!」

なるほど。
私と夫は、ご主人様の織田信長の草履を懐で温めておいた豊臣秀吉。
家来であるのは甚だ不本意だが、天下取るから、まあいいか。

苦しゅうない。


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