歯列矯正:1ヶ月目
こんにちは。みろくです。
30代で始めた歯列矯正の記録、1ヶ月目の記録を残していきます。
私の場合、顎の幅が狭くて歯が綺麗に並びきらないので、まずは上顎の拡張のために急速拡大装置という装置をつけるところから始まりました。名前からして恐ろしい雰囲気ですが、上の歯の内側にそって太い金属の枠組みがあり、上顎の中央あたりにあるネジ部分を定期的に回すことで、枠組みが少しずつ広がり、上顎を拡張するという装置です。
装置の設置には一部の歯に固定金具をつける必要があるため、3週間ほどかけてその金具が入る分だけ歯と歯の間に隙間を作りました。ちっちゃな輪ゴムみたいなゴムをフロスで引っ張って伸ばして、歯間にギュッと入れ込んでそのまま過ごしました。
わたしは元々歯間に余裕がなくギチギチに歯が生えていたので、このゴムの期間は少し痛みがあり、物を噛みづらかった時期もありました。
そんな準備期間を経て、2024年8月末、いよいよ上顎の装置がつけられました。
1.初日
実際につけてもらった時はあまりにも違和感がすごくて絶望しました。こんなんで生きていけるのだろうか、と(笑)
まず、唾が飲み込めない。
これまで意識したことがなかったのですが、何かを飲み込む時って舌をぐっと上顎に押し付ける過程があるんですよね。その動作が装置に阻まれて全くできず、本当に自分の唾液で溺れるんじゃないかと思いました(笑)
そして、めちゃくちゃ喋りにくい。総入れ歯を外した曾祖母とおなじくらい滑舌が悪いというか、もはや滑舌が消え去ったといっていいくらい本当に喋れませんでした。
私、その当時は法人営業的な仕事をしていたので、しばらくは仕事にも影響が出てしまってなかなか大変でした。
とまぁこんな感じだったので、装置をつけてもらって歯医者から帰る道すがらは今後の日常生活における嚥下、発音、そして果たして食事は出来るのか?という不安でいっぱいでした。
食事については、当日や翌日痛みがあるようであればお粥やスープ、うどんなど柔らかいものを食べるようにとは言われたものの、やたら硬いものでなければ普通に食べてくださいと歯医者さんからは説明されました。
当日はなんだかショックが大きく(笑)食欲が湧かなかったので、フリーズドライのお粥で済ませました。初日から翌日くらいまでは、飲み込むこともコツがつかめず難しかったです。
歯磨き(装置含む)も普段より難しくなりそうで、それも不安でした。
綺麗にしにくい状況で菌が繁殖して口内環境が最悪になったらどうしよう…みたいな。
でも上顎拡大装置自体はそんなに珍しいものでもないようだし、他の人が出来てるならきっと乗り越えられるはず!と言い聞かせた初日でした。
2.2日目〜1週間
一晩寝てみると、不思議と唾を飲み込むのは少し慣れていました!
寝てる間も無意識に嚥下をし続けているわけで、そのおかげでだいぶやりやすくなったんだと思いますが、ちょっとびっくりでした。
朝、パンを食べてみましたが思いの外痛みもなく一安心。
ですが、一口かじったパンを噛めば噛むほど装置と上顎の隙間に吸い込まれていく!そして、飲み込むものが何もなくなる。
この詰まってる感じがまた違和感がすごくて、言うなればニラとかが歯に詰まったときの100倍くらいの気持ち悪さ。プラス、海苔が上顎にべったり張り付いてとれないときのレベル100みたいな。なんとかとろうとするものの全く取れず、食べる気が失せる(笑)
でも今後当分この状態なわけだし食べなければと思って、大半を装置に詰まらせながら食事をしました。
で、この日の昼食はパートナーと一緒に近所の中華屋さんに食べに行くことにしてて、まともに食べられる気がしなかったけれど強行突破しました。
担々麺とサックサクの唐揚げ!
もーーーほとんど詰まる!詰まってる違和感が半端じゃなく、美味しさに全然集中できないし顔も険しかったと思う(笑)味は美味しいし、痛くもないんだけどね。
結局、この詰まりまくる食べにくさに慣れるには、3週間はかかりましたね。
ただ、滑舌の方は5日目くらいにはかなり改善していました!
仕事柄めちゃくちゃ喋る機会が多いことと、家でもほぼずっと喋っているようなお喋りマンなので、めちゃめちゃ訓練されて順応していったのかなと思います。これはホント、人間の順応力ってすごいなーって驚きました。
3.2週間目以降
更に悪いことに、装置をつけた翌週は、長野旅行の予定が…!!
今思うともっと後にしておけ!と思うんですが、装置をつけるまでは、まさかここまで支障が出ると思っていなかった私。
2泊3日の旅行中も、相変わらず食事の違和感には慣れず、様子を伺いながら食べ進める感じで非常に悔やまれます。
もしこれを読んでいて今後同じような矯正を控えている方がいたら、旅行やスペシャルなお食事の予定は是非1ヶ月ほど経ってからにすることを強くお勧めします!
1日目の夕飯に半ば無理やり食べた山賊焼き(長野松本名物の、鶏の唐揚げ)をめっちゃくちゃ歯と装置の間に詰まらせてしまい、翌日以降噛む時に痛みが出てしまったりして、辛かったです…。
とっても美味しかったので、絶対にリベンジしに行って美味しく食べたい!
その後も詰まることは変わらない日々ですが、ちょっとずつちょっとずつ慣れていくと同時に、食べる食材にも少し気をつけるようになりました。
とにかく繊維質が詰まって飲み込めないので、お肉は挽肉を選ぶとか、野菜は汁物やよく煮込まれたものを食べるとか。ニラやネギ、葉物野菜全般、もやし、ベーコン、ウインナーの皮なんかが詰まりやすいです。
ただ、滑舌も食事も、1ヶ月ほど経つとかなり慣れて、不便だけどまぁなんとかなる、という状態にはなっていたと思います。
装置設置から3週間経った日に歯医者に行って経過を見てもらいましたが、歯や装置もお手入れできているとのことだったので、安心したのを覚えています。
お喋りも上手になったね、とも言われました(笑)
4.拡張装置のネジまわし
日常生活は上記のような感じでしたが、重要なのは装置のネジを定期的に回して広げること!それが目的なわけで、忘れちゃいけない事項です。
ネジまわしは、専用のスティックをもらえるので、その先端を上顎の中央あたりにある装置のネジ穴に差し込んで、それでぐるっと回します。
これが、難しい!!というか、ネジ穴が小さいし、上顎にあるわけなので自分で見るのがそもそも難しいんですよね。
歯医者さんでも説明を受けながら練習したけど、全然できなかった(笑)
ということで、わたしはパートナーに毎回回してもらっています。
ネジを回す→装置が広がる→歯列が内側から押される→顎が広がる
という感じなので、ネジを回すと痛みが出たりすることは予想していました。
が、私の場合はネジ回しで痛みが出ることはほとんどなく、最初の1ヶ月は何故かこめかみのあたりがキューっとしめつけられる感覚と、それによって少し頭がフワフワする(若干めまいがする)感じがありました。
後日歯医者さんでその話をしてみたところ、顔の骨っていろんなパーツから出来ていて、顎の骨を広げるとちょうどこめかみのあたりが締まるらしいので、それをダイレクトに感じるタイプなのでは、ということでした。なるほど〜。
感覚がいいね!と褒められて(?)、そしてちゃんと顎が広がっているんだなぁと実感して嬉しかったです。
痛くはないけど、ちょっとクラクラする感じがあるので、ネジ回しは夜寝る前にしています。寝て起きるとそのクラクラも全くなくなっているし、ネジ回しによって生活に支障がでたことはないので良かったです。
ということで、矯正開始後1ヶ月目の記録でした。
これを書いているのは10月下旬で間もなく2ヶ月が経つんですが、未だ上顎拡大装置と共に生活しています!
自分の記録のためと、もしどなたかのお役に立ったら嬉しいなと思いながら、今後もゆるゆると記録に残していきたいと思います。
では、また次回。