見出し画像

頭がいいってどういうこと?

専門を極めた人は、頭がいいのでしょうか?
実は、専門性を極めている人ほど、視野が狭かったりします。

これは「専門偏向」と呼ばれていて、こういう人は自分の得意分野の視点だけで物事を判断してしまいます。簡単に言うと「専門バカ」です。

例えば、コロナ対策で言えば、感染症の専門家は経済影響の視点では考えないし、エコノミストは感染拡大については考えません。だからこそバランスの取れた意見を発言できる人やバラバラな意見をまとめ上げることができる人はとても大切な存在です。

自民党総裁選に出馬予定の岸田文雄前政調会長は、コロナ対策分科会を医者だけでなく様々な専門家たちも加えてリニューアルすると公約しました。これは、まさに「専門偏向」にならないようにするために違いありません。

頭の良さとは、専門性からだけの一方的な偏った知識ではなく、バランスが取れた知識に基づいた判断ができることを指すのだと思います。

専門知識があり過ぎで頭のいいと思われている人は、人を悉く論破してしまい人間関係を壊します。本当に頭がいい人は、人を苛立たせるような発言はしません。知識があり過ぎると、返って他人を傷つけてしまうこともあります。本当に頭がいい人とは、バランスが取れて常に冷静に違う意見をまとめ上げる人のことを言うのだと思います。

東大を出てたり、有名私立大学を出ていたり、有名企業に勤めていたりする人が頭がいい人ではありません。皆さんの周りには、本当に頭がいい人はいますか?


いいなと思ったら応援しよう!