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100万円貸してと頼まれたら、あなたはいくら貸しますか?

1 将来価値の計算方法

金利が5%の金融商品がある世の中を想像してみてください。

もしあなたが100万円でその金融商品を購入した場合、5年後の100万円の価値は127万6281円になります。

将来価値は、以下の公式で求められます。

n年後のY円の価値=100万円×(1+金利)のn乗

2 現在価値の計算方法

しかし、あなたは親友から5年後に絶対返すから100万円を貸してほしいと頼まれました。

あなたは5年後に100万円が127万6281円になるチャンスをスルーして、友達にお金を貸すことにしました。

あなたは、いくら貸しますか?

この場合、5年後の100万円は、現在価値でいくらになるかを考える必要があります。

正解は、78万3526円です。

n年後のY円の現在価値は、以下の公式で求められます。

現在価値=n年後の将来価値÷(1+金利)のn乗

つまり、あなたが貸すことができるお金は、最大78万3526円ということになります。

3 ファイナンスの知識があると行動が変わる

もし今と5年後のお金の価値が同じと思っていると、そのまま100万円をかしてしまうでしょう。

しかし、将来価値と現在価値というファイナンスツールを知っていると、そのまま100万円を貸すことはないはずです。

会社でも同じです。
会社の会議で、多くは将来のお金と現在のお金を同じ価値として議論しています。それでは、とてもビジネスのプロ集団とは言えません。

「5年後に100万円の利益をあげるので100万円予算をつけてください」
こんな事業計画を許す上司は、全くファイナンスの知識がない上司です。

逆に、将来価値と現在価値をしっかりと使い分けて明確な事業計画を提案すると、きっとあなたの評価は上がるに違いありません。





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