自分が消えれば全てが消える。
私とは、私以外との関係性で成り立っています。私以外と双方向の関係性で成り立っているため、私以外が無ければ私はあり得ません。
例えば、両親がいなければ私は存在しません。同様に両親も私がいなければ存在できません。両親とは私の親だから両親なのです。
同じく、私の腕時計がなければ私は存在しません。私の腕時計は出荷数も在庫数も限られているだろうし、売り場の売り上げにも貢献し関連性があります。時計を案内してくれた時計屋のお姉さんの記憶にも私が存在しますので、その時間がまるで全て何もなかった空間になってしまう為です。腕時計の梱包材の数も、それを作って給与を得ているおじちゃんも辻づまが合いません。
時計を購入したお金の計算も、レシートの印字インクも紙の残量も微妙ながらも違ってきます。
そのようにすべての関連物に宇宙を拡大すると、何一つ私たちに無関係なものが無いことが分かります。全ては一つで、どれが消えてもすべては消えます。
それぞれが関連性をもって私とそれ以外を形成しています。つまり全てが私で私が全てなのです。