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88歳7ヶ月ジジイのガンとの闘い日記⑩

6月12日

ニャーとはじめちゃん🐈の声で
目覚める。
ももちゃん🐾は、まだ眠そうだった。

午前中は、ただボーッとして
時間が過ぎていった。

午後、ジジイに会いに病院へ。

15時到着。
ICU室へ行くと
ちょうど体を拭いているところで
10分程お待ち下さいと言われ
待合室へ。

スマホ見ていたら
看護師さんが終わりましたからどうぞ
と案内してくれた。

ジジイの顔を見ると
昨日のパンパンに腫れていた顔が
目の部分を残し腫れがひいていた。
やはり目の周りの腫れがあるため
目が開くことができない状態だ。

昨夜、妹が会った時
手が動いたよと言っていた。
まだ危ないからって
眠剤を注入してたと。

今日から痛み止めを徐々に減らしていくとのこと。
かなりの激痛だろう。
私も全身麻酔の手術を経験してるので
わかるのだ。

「お父さん、わかる?ひろみだよ」
と声をかけた。
すると看護師さんが手を握ってあげると
いいですよと言ってくれた。
ジジイの右手をそっと握った。
冷たい手だった。

普段から耳の遠いジジイなので
ちょっとデカイ声で話しかけた。

口元が動く。
喋ろうとするんだろう。
しかし気管切開してクダ入れてるから
喋ることができない。
なんとか、頷いたり、左右にふったり
答えてくれた。

いきなり右足を曲げだした。
「どうしたの?痛いの?」
首をふる。

握っている右手の人差し指を
クルクル回し始めた。
何かを訴えようとしてるんだけど
わからない〜

機器のアラートが鳴った。
痛みで血圧があがったためで
看護師さんが痛み止めを注入してくれた。
少しすると血圧も安定。

寝てばかりだと血栓ができて
心筋梗塞や脳梗塞になる恐れがあるから
まして輸血をしてるから
今日、明日となんとか
乗り切ればいいんだけど。

あんまりデカイ声で
話しかけても迷惑だと思い
10分程で
「また明日来るからね」
というと
うん、と頷いた。

周りにいた看護師さん達に
挨拶してICU室を出た。

閉じた両目に涙が溜まってた。

こんな試練が待っていたとはね。
ジジイ頑張れ‼️
みんな、待ってるぞ❗

また、ひ孫抱っこするんでしょ‼️

ジジイ頑張れ‼️

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